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“試される”ことには慣れている 片岡尚之と難コースの向き合い方

ボールのよく転がる硬いグリーンに、所によっては足首よりも高く伸びたラフ…。石川遼が「日本オープンみたい」と評する富士桜CCの難セッティングを前に、片岡尚之は“耐えるゴルフ”で挑んだ。4バーディ、3ボギーの「69」で通算4アンダーとし、4人が並ぶ首位に立った。2021年5月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」以来のツアー2勝目へ向け、絶好の位置で決勝ラウンドに臨む。

難関ホールの続くインスタートだったこの日、「ボギーを打ったらボギーを打った分だけオーバーになる」と覚悟していたように、前半12番でボギーを先行するとなかなか取り戻せない展開が続いた。そうした中で、ティショットを池に入れた16番(パー3)では、残り60ydの3打目をピンに絡める“ナイスボギー”で傷口を最小限にとどめた。

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マネジメントを“耐え”から“攻め”にシフトしたのは18番から。ギャラリーの見守る前でバーディを取り、「気分が上がった」。4番をボギーとしたものの直後の5番で奪い返すと、試合前から「楽しみにしていた」というパー5の6、8番をともに3オン1パットのバーディとし、着実にスコアを伸ばした。「(グリーンに)乗らないので、このコース。1パットになっちゃう」。粘り強く機会をうかがい、少ないチャンスを逃さなかった。

多くの選手が「難しい」「我慢、我慢」と話す富士桜だが、片岡自身はそれほど嫌ではない様子。「難しいコースの方が試されているなという感じはする。このコースは“ドМ”になり切らなきゃ、やってられない」と“試される大地”北海道出身の一端をうかがわせる。バーディに歓喜するばかりではなく、どれだけ危機的な状況でパーをセーブできるか、パーに対してどれだけ喜べるかということを重視している。

加えて、長期間ショットに苦しんできたこともあり、“耐える”ことにはもはや慣れっことも言える。「去年も一昨年もこういうゴルフをしてきたので、慣れてると言えば慣れてる。この難しいコースではむしろ、その耐える力で上位に行けたかなって」

過酷な状況を楽しんではいるものの「(普段は)“S”っぽいと思いますけどね。知らんけど(笑)」。苦しむことを喜ぶ?片岡の姿は、試合でしか見られない貴重な一面かもしれない。(山梨県河口湖町/合田拓斗)

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