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30歳は3児のパパ 佐藤大平が追う“賞金王”の背中

◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 3日目(5日)◇横浜CC(神奈川)◇パー71(7231yd)◇晴れ(観衆1529人)

ムービングデーの初めから猛烈な風がコースを吹き抜けた。アウトスタートの第1組で出た佐藤大平は「プレーは比較的安定して、風も読めた」と言う。30位から5バーディ「66」の猛チャージがその証拠。最終日を前に通算7アンダー4位に一気に浮上した。

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ウェッジでピンそばに付けた序盤2番、3番(パー3)をはじめ、耐えながら数少ない短いバーディチャンスをものにした。終盤17番、18番(パー3)とシビアな2m以内のパーパットをねじ込んでノーボギー。「風の対応や抑えたショットの感じが良かった」と今週投入したアイアン型UT(スリクソン ZX MkII ユーティリティアイアン/20度)もハマり、フィールドベストスコアをマークした。

悲願の初勝利に向け首位に3打差。絶好のポジションを確保したが、強気に「逆転する」とまでは宣言できない。賞金ランキングで13位にいるからこそ、「勝つのってすごく難しいと思います」と感じるシーズンを送っている。

毎年オフに合宿をする比嘉一貴が昨シーズン、賞金王になった。東北福祉大時代の2つ下の後輩とはプロでの下積みの始まりがほぼ同じ。佐藤が下部ABEMAツアーで賞金王になった2018年、比嘉の方が下部初優勝は早かった。「一貴はその年にレギュラーツアーに出るようになって(翌年の)シードも取った。彼がそのまま下部でプレーしていたら、僕の賞金王は怪しかったと思う。デビューは同じくらいなのに…だいぶ置いて行かれた」。後輩の背中がずいぶん小さくなったようで悔しい。

先月9日に30歳になった。「齢も齢です」と遠征中、どこへ行っても街中のジムでのトレーニングを欠かさなくなった。6歳の長男、4歳の長女、3歳の次女のパパ。「大変? いや、奥さんが大変です。僕は試合に行くだけなので」。待ちに待った初タイトルを捧げたい人はたくさんいる。(横浜市保土ケ谷区/桂川洋一)

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2023年 横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~



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