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パー4で「9」たたいてもイーブンパー 蝉川泰果のシャツに記された言葉

◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 初日(3日)◇横浜CC(神奈川)◇パー71(7231yd)◇晴れ(観衆1452人)

「小学生や中学生の頃はあるかもしれないですけど…」。試合で、こんな大たたきは記憶にない。蝉川泰果のトラブルは後半12番。1Wショットを右に曲げて紛失球(ロストボール)で処理し、暫定球を使用した右ラフからの3打目はグリーン近くのブッシュに入ってまたロストになった。6打目でフェアウェイに出し7オン2パット。パー4で「9」を記録した。

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前半アウトで稼いだ4バーディの貯金を使い果たすどころか、一気に1オーバーに転落。「ティショットの2球目(暫定球)を右に曲げたのは冷静じゃなかったかもしれない。もう少し丁寧さが必要だった」と振り返る。「11番のようなタフなホール(難易度1位)でやるならまだしも、簡単なホール(難易度7位)でやってしまった」。好発進の芽を摘むミスを悔やんだ。

ただし、ハプニングにキレるでもなく、その後しっかり3バーディ(2ボギー)を決めてイーブンパーに戻すあたりが並の選手とは違う。「あまり引きずらなかったですね」と、“借金”を返済しての「71」でホールアウト。トップとは6打差にとどまる、イーブンパー42位で2日目を迎えられる。

前週の「日本プロゴルフ選手権」を2位で終え、「今週は優勝する」というモチベーションでコースに乗り込んできた。愛用パターのピン PLD ミルド アンサーのプロトタイプをさらにバージョンアップさせ、フェースにミーリング(溝)がない特注品を手に入れたばかり。より硬いインパクトの感触が心地良く「いいイメージで打てている」。

12番は「あした(2日目)はパー以上で回れるように。自信を持ってやることを大事に、心がけようと思う」と淡々と次のラウンドに目を向けた。「予選通過することがすごく大事ですけど、それよりも自分が後悔しない一打を。きょうみたいにバーディが獲れるプレーができれば」。この日のシャツに刻まれていたのは「FEEL NEW. PLAY COOL.」の文字。新しい気持ちで、穏やかに上位の背中を追う。(横浜市保土ケ谷区/桂川洋一)

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2023年 横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~



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