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日本選手歴代4位の“年少ツアー2勝” 19歳の櫻井心那「こんなに早く…」

◇国内女子◇楽天スーパーレディース 最終日(30日)◇東急グランドオークGC(兵庫県)◇6636yd(パー72)◇晴れ時々曇り(観衆1601人)

昨季に下部ステップアップツアー史上初の年間5勝という記録を残した櫻井心那が、6月「資生堂レディス」に続くツアー2勝目をつかんだ。「初優勝してから『毎試合優勝したい』と思うようになって、『優勝できる』という自信も持っていたけど、こんなに早く2勝目を挙げられるとは思っていなくて」と初々しい19歳ははにかんだ。

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2打差2位から出た最終日は6バーディ、ボギーなしの「66」。前日に掲げた「1日6アンダー」を有言実行した。前半1番から148ydを9Iでベタピンさせての“OKバーディ”で発進し、4番、7番(ともにパー5)、8番(パー3)もバーディで前半4アンダー。スコアを着々と伸ばしながら、激しい伸ばし合いに「6アンダーじゃ勝てないかも。7アンダーまで頑張ろう」と目標修正していたという。

終わってみれば、2つのキーホールがあった。首位で迎えた13番パー5で、鈴木に7mのバーディパットを決められた後、1mのチャンスを外し、並ばれた。「ティグラウンドに立った時に『ここでバーディを取らないと負ける』と思った」という局面でのミス。元賞金女王の底力を見て「絶対バーディ獲ろうと思っていたけど、ちょっと打つときに邪念があった」という。だが、落ち込むよりも「もう自分がイヤ」と怒りが湧いた。

「2日目にトリプルボギーを打った時みたいな引きずった気持ちは全然なくて、14番は絶対に獲ってやる、みたいな気持ちで“全集中”。怒りのバーディでした」。14番パー4は豪快なドライバーショットでフェアウェイをとらえ、残り126ydを46度のウェッジでピン奥1mにつけた。今度は決めて、再び単独トップへ。流れをつかみ、2位になったイ・ミニョン(韓国)にも1打競り勝った。

「19歳167日」でのツアー2勝は、日本選手では畑岡奈紗宮里藍笹生優花に次ぐ4番目の年少到達になった。“先輩”たちは、いずれも世界で戦う実力者。「顔ぶれが豪華すぎて、私は本当に下手なのであまり並べてほしくないですけど、でも10代で2勝できたことは自信になる。将来的には私もアメリカや海外で活躍したいという思いがあるので、私にも可能性があるんだと思って今後も練習を頑張っていきたい」と目を輝かせた。

ホッとしている暇はない。8月下旬には所属先の冠大会「ニトリレディース」(北海道/小樽CC)があり、9月7日からは最大の目標、地元・長崎開催の国内メジャー「日本女子プロ選手権」(パサージュ琴海アイランドGC)が待つ。「そこに調子を合わせたくて、今も合わせている段階。その大会での優勝を目標にしています」と日本女子ゴルフ界に現れた“19歳の大物”が力強く口にした。(兵庫県加東市/石井操)

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