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「ゴルフ人口やファンを増やしたい」 平田憲聖が描く青写真

◇国内メジャー◇日本プロゴルフ選手権 最終日(30日)◇恵庭CC(北海道)◇7441yd(パー72)◇曇り(観衆1527人)

平田憲聖は前半を1バーディ、3ボギー「38」と落とし、単独首位から3位に後退してサンデーバックナインに入った。12番(パー5)でこの日2つ目のバーディを奪った後、リーダーボードを見て自分の位置を確認した。

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首位の上井邦浩とは1打差の2位。自分は金谷拓実中島啓太蝉川泰果と並んでいた。「予選ラウンドはあまり見ないけど、決勝ラウンドは自分とか周りの順位を知らないと優勝争いを戦えないと思うので」と気合いを入れ直した。「1つのバーディが大きな意味を持つのは分かっていたので、しっかり集中しました」

14番のバーディパットは15mもあったが、初日に沈めた20m超のバーディパットが頭をよぎった。「打つ場所は違ったけど良いイメージが出た。デジャヴみたいな感じでした」。ボールはカップに消え、拳を握った。15番で4mを決めて2連続。17番でも5mを沈めた。最終18番は3打リードで、余裕を持って迎えられた。

短いウイニングパットを沈めて5バーディ、4ボギーの「71」でフィニッシュ。小さくガッツポーズをして、キャディや母・勝美さんと抱擁を交わして喜びを分かち合った。「メジャーは自分の中でも重要な位置付けだし、勝ちたいと思っていたのでうれしい」と顔をほころばせた。

「6番、8番(パー3)と、アウトの方が難しく感じるホールが多かったので、自分にプレッシャーをかけて難しくしてしまっていた」と言うように、4日間を通してアウトコースでは通算1オーバーだったが、インコースでは12アンダー。この日も好相性のバック9で4バーディを奪って混戦を抜け出した。

ビッグタイトルを勝ち取り、5年シードも獲得。将来的には海外ツアー進出の夢も膨らむが、まずは国内ツアーで着実に力をつけるつもりだ。「優勝はできているけどその分予選落ちもあるし、常に上位で戦えていないので毎週上位で戦えるようになりたい」と力を込める。「家から10分くらいのコース。たくさんの方が見に来てくださると思う。早くもう1勝を」と、次は地元・大阪で行われる国内メジャー「日本オープン」(10月12日~/茨木カンツリー倶楽部西コース)に照準を合わせていく。

大きな“野望”も抱いている。「将来的にはゴルフの人口も増やしたいですし、見に来てくださるファンの方ももっと増やしたい。そこに自分がちょっとでも何かできたら」と青写真を描いた。(北海道恵庭市/内山孝志朗)

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