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「もっと試合をやりたい」 阿久津未来也が生死をさまよったドラコンプロから学んだこと

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 2日目(30日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)◇曇り(観衆1227人)

初日「65」から、この日はパープレーの「72」。普通なら“伸ばせなかった”とヘコむところだが、昨年末に知り合った師匠なら前向きな言葉をかけてくれるはずだ。2日目を終えて通算7アンダーは首位と5打差の16位。「なんとか恩返しをしたい」と、阿久津未来也は表情を引き締めた。

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2016年にプロ転向し、自身初の賞金シードを獲得したのは21年。昨季はトップ10が2度あったが優勝争いの経験はまだ少ない。シード維持と初優勝を目指すなか、昨年末に知人の紹介で教わるようになったのがドラコンプロの山崎泰宏氏(53)だった。

公式最長記録412ydを誇る山崎氏は、数年前に心筋梗塞を患い大きな手術を経験。「ご自身が病と闘った経験があるからこそ、やれることを楽しみたいとおっしゃっていて、50歳を過ぎた今もバリバリでドラコンをやっている」というパワフルな先生の教え方はおおらかで、型にはまった技術論だけにとらわれないアドバイスが新鮮だった。

「今のスイングを7割残して、3割を変えていく考え方。自分がウィークポイントだと思っていた部分も、リスクとメリットをきちんと説明して教えてくれる」。山崎氏が持つ体やクラブの使い方についての圧倒的な知識から、選手ごとの特長を生かした改善策を考えるのが流儀。この半年間、試合の合間に行う山崎氏とのやりとりを週に数回のペースで続けている。「欠点の否定から入るんじゃなくて、肯定してできる範囲のことから教えてくれる。きょうのイーブンも、山崎さんなら『耐えた』と言ってくれるかも」と、技術面だけではなく精神面でも大きな支えとなっている。

「まずはシード。優勝は、今年の後半から来年にかけてゆっくりやっていこう」と臨んだ今季は、3月末のツアー外競技「北九州オープン」で優勝。小田孔明宮里優作岩田寛などシード選手を抑えての優勝だった。今季は4月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」を11位でスタートし、9試合に出場してトップ10が2度。例年は苦戦するシーズン後半も、「ひとつ、レベルアップした自分を試すステージだと思う」と前向きに迎えられそうだ。

レッスンやドラコン競技で多忙な山崎氏とは、なかなか対面で話せていない。「本当にいい人に出会えたと思う。何かの形で恩返しをしたいし、今はもっと試合をやりたいという気持ちが強い」。しばらく遠ざかっている対面を、初優勝の報告で果たしたい。(北海道千歳市/谷口愛純)

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