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史上3人目の“4世代優勝”へ 50歳の宮本勝昌「90%を出すこと」

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 初日(8日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72)

徐々に強まる雨に抗って、宮本勝昌がバーディを重ねた。スタート1番パー5で左ラフからの第2打を6番アイアンでグリーン奥にこぼす“若々しさ”を見せ、2番はピン2.5mにつけて2連続。後半インの10番からは4連続。「もう自分には伸びしろがないから100%を出すのは難しい。だから、心がけるのは90%を出すこと」という50歳が8バーディ、ノーボギーの「64」で回って2位につけ「きょうは100%」と声を弾ませた。

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先々週に海外シニアメジャーの「全米シニアプロ選手権」で10位。先週の国内メジャー「日本ツアー選手権」に休みなしで出て第1ラウンドは7オーバー、第2Rスタート前に腰痛棄権…。時差ボケもようやく消えたばかりの今週、疲労について聞かれると「それは関係ない。自分がダメと思えば出ないです」と話した。

宮本のツアー通算12勝の内訳は、1998年「つるやオープン」から20代で4勝、2003年「NST新潟オープン」から30代で4勝、14年「ANAオープン」から40代で4勝。昨年8月に50歳になったが、10年を1世代とするならば、尾崎将司中嶋常幸に続く史上3人目の“4世代制覇”への挑戦権を得た。

レギュラーツアーでシードを確保し、シニアでは国内で結果を残し、海外シニアメジャー参戦…。二足わらじの目標を掲げる今季、ざっくりしたスケジュールはレギュラー出場15戦前後+シニア競技出場。今大会の総ヤーデージ6809ydは、全米シニアプロの7193yd(いずれもパー72)より短い。ベテランの技と経験を生かし、若い世代と戦いやすいフィールドと言える。

「そりゃあ7500ydを超えるフィールドで戦うより楽かもしれないけど、今の若い子は飛ぶ上に100yd以内がうまい!(ツアー屈指の飛ばし屋)河本力君のショートゲームなんて“なんてうまいんだ”って感動しますよ。そんな若者と戦うのって、大変でしょ?」

さもお手上げと言わんばかりのフレーズを口にしたが、胸にはギラつきを秘める。50歳になった翌月だった昨年9月、最終日を首位タイで迎えた「パナソニックオープン」で5位。蝉川泰果にアマチュア優勝を許した。「こんなに頑張っても、ここまでなんだ」とガックリした。それでも、諦めない。絶好のスタートを切った今大会、目標スコアを聞かれて「通算20アンダー、1日5アンダーずつで」と即答した。昨年の優勝スコアは池村寛世の通算23アンダー。当たり前だが、勝つつもりでいる。(福岡県桂川町/加藤裕一)

◇国内ツアーの“4世代優勝” 達成者は永久シード保持者の尾崎と中嶋だけ。2人の内訳は、国内ツアー通算94勝の尾崎が20代=15勝、30代=16勝、40代=51勝、50代=12勝、同48勝の中嶋が20代=18勝、30代=26勝、40代=3勝、50代=1勝。なお他の永久シード選手では同51勝の青木功、同28勝の杉原輝雄(故人)は20代Vがなく、同32勝の尾崎直道と同30勝の倉本昌弘は50代Vがない。また宮本の日大ゴルフ部同期で、同31勝の永久シード選手・片山晋呉も今年1月31日に50歳。20、30、40代で優勝を重ねており、4世代制覇の有力候補といえる。

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