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「もったいなかった」 V逸の蝉川泰果が悔やんだ“1ホール”

◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 最終日(21日)◇取手国際GC(茨城)◇東コース6804yd(パー70)◇曇り(観衆3400人)

前半7番でベタピンのバーディを奪い、首位に1打差まで迫って迎えた8番。ドライバーを振り抜いた蝉川泰果のティショットは、わずかに右ラフに入った。

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2打目地点に向かうと、ボールはディボット跡に入っていた。「なかなかついてないな、と」。気持ちを切り替えられないまま放った2打目、ボールはピン方向に飛び出してグリーンにキャリーしたが、スピンがかからずに奥のラフに消えていった。

「仕方ないからパーで切り抜けよう、という考えがすぐに頭に出てくれば…」。パーセーブを狙って打った15ydの3打目はチャックリ。3mのパーパットも入らず、痛恨のボギーをたたいた。

「(8番で)『うわっ』と思った感情がもったいなかった」。続く9番(パー5)では、3mのバーディパットがカップにけられて、追撃ムードはしぼんでしまった。

最終的には通算21アンダーでフィニッシュし、優勝したジュビック・パグンサン(フィリピン)とは2打差がついた。それでも、パープレー「35」の前半に対し、3アンダー「32」でサンデーバックナインを上がれたことを評価した。「前半で失速したけど、後半でちょっとずつ盛り返せたので、もう少しミスを減らしていきたい」

「初めての逆転優勝を挙げたかった思いはある」。アマチュアだった2022年の「パナソニックオープン」「日本オープン」、そしてプロ転向後の23年4月「関西オープン」と、過去3勝はすべて逃げ切り優勝だった。初の逆転Vを目指して臨んだ18ホールは悔いを残して終えた。

あす22日(月)には海外メジャー「全米オープン」(6月15日~/カリフォルニア州ロサンゼルスCC)出場をかけた予選会(茨城・茨城ゴルフ倶楽部西コース)に出場する。

「すごくラフが長くてタフと聞いている。試合で(1日)36ホール回るのは初めてなので、それを経験するいい機会だと思うので、あしたは自分のベストを尽くしたい」。次の戦いはすぐにやってくる。(茨城県つくばみらい市/内山孝志朗)

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