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上井邦浩は“背水の陣” シード維持へ「65」で5位浮上

◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 2日目(19日)◇取手国際GC(茨城)◇東コース6804yd、西コース6544yd(パー70)◇曇り(観衆1596人)

公傷による特別保障制度で出場している上井邦浩にとって、この大会はただの1試合ではなく、特別な意味を持っている。

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昨秋から左母指腱鞘炎を理由に欠場していたが、きっかけは趣味の野球をプレーしている時に負った左腕の骨折だった。痛々しい手術痕を見せながら「(腕の)プレートが癒着しているのか分からないけど…」と症状を説明。スイングの際、プレートが動きを阻害して腕の外向きへの回旋が行えず、インパクト時にフェースをうまく返すことができずにショットが安定しなかったという。腕をカバーするために手先で調整していた結果、左手の腱鞘炎を引き起こしてしまった。

申請が認められた特別保障制度で出場できるのは今季開幕戦から4試合となり、それも今週でラスト。シードを維持するためには、2022年シーズンと今季4試合の合計賞金額が欠場年(22年)における賞金シード獲得者の最下位(1132万9850円)を上回る必要があり、上井は今大会で2人までの7位タイ以上に入ることが条件となる。

まさに“背水の陣”で臨んでいる一戦だが、「そんなの気にしていたら…。やることをやるだけですよ」と特別に意識する様子はなく、淡々と話した。

一つの区切りでもある今週は、同じ吉田直樹コーチに師事する女子プロゴルファー脇元華の妹・桜さんを初めてキャディに据えた。21位から出たこの日は西コースをプレーし、7バーディ、2ボギーの「65」をマーク。通算9アンダーの5位と“圏内”に浮上して週末を迎える。

決勝ラウンドからは東コースが舞台となる。「頑張ります。欲を考えたらキリがない。そう(シード維持)なれば良いですけど、ショットがもうちょっと気持ち良く打てれば楽しく回れるかな」。勝負の36ホールに挑む。(茨城県つくばみらい市/内山孝志朗)

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