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きょうもアンダーパー “球種が増えた”中島啓太が好発進

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 初日(20日)◇PGM石岡GC(茨城)◇7039yd(パー70)

待ち望んでいた流れが初日から来た。バーディとボギーを1つずつ記録して迎えた前半18番。奥のカラーから6mをパターで沈めたバーディが、後半への起爆剤になった。中島啓太はアウトで4バーディを奪い「65」。欧州ツアーを兼ねた試合で5アンダー6位と好発進を切った。

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3月末からの国内ツアーの開幕2戦はいずれもトップ10入り。すべてのラウンドでアンダーパーを記録し、いずれも週末に順位を上げている。裏を返せば、スタートが(もっと)良ければ…という内容だが、同学年の蝉川泰果の破竹の勢いを横目に、静かに「流れが来る」ときへの準備を整えていた。

3月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」の期間中から、アイアンでこれまでの持ち球とは逆、ドローボールへの自信が芽生えている。グリーン上では同じように右から左に曲がるフックラインのイメージがいい。終盤8番からは6m、10mを沈める連続バーディで締め。「ボギーが先行しても焦ることなくしっかりバーディチャンスをつくって、入ってくれた。落ち着いて、力むことなくボールをコントロールできた」と、うなずいた。

年明けからPGAツアーにスポット参戦し、国内に専念する意向のシーズン序盤戦で絶好機が巡ってきたのは欧州ツアーとの共催大会。世界にリンクするゲームで、「もちろんチャンスが広がるということで魅力的。優勝を目指して頑張ることは変わらない」とモチベーションは高くある。

「東建も関西オープンも最終日のバックナインに入ってからスコアを伸ばしている。あれが初日から来たら、もっと早く優勝争いができている。最終日に向けてつないでいく気持ちでゴルフをしています」。口にしたのは残り3日への意気込みと、すぐに洗い出した反省点。「きょうは上りスライスのパットが不満というか、課題があった。ボールを捕まえたパッティングが基本的な練習になる」。切り替えは早かった。(茨城県小美玉市/桂川洋一)

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