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息ピッタリの初コンビでV 蝉川泰果「すごく気持ちが楽」

◇国内男子◇関西オープン 最終日(16日)◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪)◇7051yd(パー71)

息はピッタリだった。

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9番パー5はフェアウェイ途中に縦距離で約50yd、大きくえぐれたエリアがあり、ほとんどの選手が第1打を刻み、第2打を“谷”の向こう側に置いて、3打目勝負をかける。V戦線の真っ只中で、蝉川泰果もティショットを4Iでフェアウェイに置いた。

戦略の肝は第2打。安全策なら100yd以上残っても、再びアイアンだが、蝉川が手にしたのは3Wだった。「花道の右ラフはOKやから、いけいけって言いました」と清水重憲キャディ。風は強いアゲンスト。強い気持ちを触発された蝉川は幅15ydほどの花道にナイスショットを放つ。ピンまで61ydを2mにつけ、通算14アンダーとするバーディを奪った。

最終18番パー5はフェアウェイから、ピンまで249ydの第2打をアイアン型の3番ユーティリティを使って、グリーン左奥バンカーに入れた。「グリーン手前のバンカーは絶対だめ。奥ならOK」と2人で結論付け、あえて1番手大きなクラブで攻め、有終のバーディにつなげてみせた。

初コンビ結成は清水キャディのラブコールから始まった。昨年11月「三井住友VISA太平洋マスターズ」で「もしよければ、今度担がせて欲しい」とアプローチ。オフになって、蝉川がSNSを通じて「何試合かやってもらえませんか」とオファーした。

蝉川は言う。「2日目に(後半4番で)僕がボギーにした時、わざと大きな声で励ましてくださった。すごく気持ちが楽になって」。国内男女両ツアーで通算39勝をサポートしてきたベテランの手腕に感謝した。

「とにかく選手が回りやすいように持っていくこと」がモットーの清水キャディは言う。「何がすごいって、あれだけ飛ぶ上にドライバーが得意なこと。パットのタッチが絶妙に上手。今の若い選手は、やっぱり“イケイケ”が主流やし、僕らが勉強してきたコースマネジメントとかがフィットするのか、不安はありました。でも、全然問題なかった。リスクがありすぎるなら我慢する。そういう“攻める理由”をわかってますね」と蝉川のプレーをたたえた。

兵庫出身の蝉川、大阪出身の清水キャディは関西人同士でフィーリングが合うのかもしれない。プロ初優勝と“通算40勝”が奇しくも「関西オープン」で生まれた。

今季はこの後、蝉川のディフェンディング大会になる9月「パナソニックオープン」(兵庫・小野東洋GC)と10月「日本オープン」(大阪・茨木カンツリー倶楽部 西コース)。11月のビッグトーナメント「三井住友VISA太平洋マスターズ」(静岡・太平洋C御殿場コース)と「ダンロップフェニックス」(宮崎・フェニックスCC)の計4試合でコンビを組む予定だ。(大阪府堺市/加藤裕一)

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