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53歳・藤田寛之が下部参戦へ「そこで得られるものもある」

◇国内男子◇ファイナルQT 最終日(9日)◇トム・ワトソンGC(宮崎)◇6984yd(パー72)

26年ぶりのファイナルQTだった藤田寛之は「72」でプレーし、通算2オーバー57位で終えた。

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「ちょっと苦しいゴルフの中でスコアを伸ばせなかった。きょうも4アンダーを出したいと思ってやっていたが、とてもそんな感じではなくて、精いっぱいのイーブンパー」と振り返った。

ツアー18勝の53歳はレギュラーツアー前半戦の多くの試合に出場できる目安の上位20人に入れず。来季は推薦でのレギュラーに加えて、シニアと下部ABEMAの出場も視野に入れる。

下部参戦となれば2勝を挙げた1997年以来、26年ぶり。「そこで得られるものもある。チャレンジすら出られないプロは、試合に出ているプロよりももっとたくさんいる。機会があるだけありがたい」と力を込めた。

刺激となっているのが2018年のメジャー「日本プロ」を制し、24年までレギュラーツアーのシードを持つ54歳の谷口徹の存在だ。

「ちょっと時間をかけながら、自分のゴルフを見つめ直さないといけない。追い込まれている状況で見えてくるものがある」。ベテランの1人として、まだまだ男子ツアーを盛り上げるつもりだ。

54歳の手嶋多一も「72」で回り、通算2オーバー56位で終えた。「きょうも左打ちを3回やった。こんなの初めて。ダボも2回あったし。もうちょっとやれたかな」と林間コースの攻略に苦戦した。

手嶋も藤田同様に来季は3ツアーに参戦する。「出られる試合があれば、行きたい。藤田くん、谷口さんも頑張っている。来年はもうちょっとファイナルQTで上位を目指したい」と笑顔で会場を後にした。(宮崎市/玉木充)

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