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蝉川泰果に特別賞 「海外に挑戦したい」と心境に変化

蝉川泰果が5日、都内で行われたジャパンゴルフツアー表彰式で特別賞を受けた。2007年の石川遼、11年の松山英樹、19年金谷拓実、20-21年シーズンの中島啓太といったアマチュア優勝者に続き、「年間を通して限られた人の中に呼ばれたのはうれしい」と笑顔。プロとして本格始動する来季以降は海外挑戦にも目を向ける。

9月の「パナソニックオープン」で前年の中島に続き、史上6人目のアマ優勝を達成。さらに10月、国内メジャー「日本オープン」をアマとして95年ぶりに制した。当時は「30歳まではJGTOの試合を主戦場にして、賞金王を獲り続けられるようなプレーヤーになっていきたい」と話していたが、ここ最近は心境の変化もある。

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「日本ツアー(だけ)ではやるのはもったいない」と助言したのは、所属する東北福祉大の阿部靖彦監督。10月末のプロ転向後、蝉川は忙しく毎日を過ごしながら将来について考えたという。「まだ発展途上ですけど(国外で)学ぶことも多い。自分なりに考えて、海外に挑戦したいと思った」。近い将来の海外ツアー挑戦への意欲が芽生えてきたところだ。

軸足をすぐに外国に移すのではなく、「両立したい」というのが今の希望。「JGTOの試合に絞って頑張りたいと思っていたが、自分の目標は4大メジャー制覇。それに仮にPGAツアーで勝って、帰ってきたときにはギャラリーの人は今以上に、倍くらいになるんじゃないかと思う」と、国内ツアーに恩を返したい気持ちも失っていない。

1、2週程度の短いオフを経て新シーズンへの準備を進めるつもり。来春に大学を卒業する。「就職する子たちは死ぬほど頑張っていると思う。僕も休んでいる場合じゃない。ゴルフという仕事で一流になれれば」と2023年を見据えた。(編集部・桂川洋一)

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