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たたかう相手は矯正器具とモチベーションと 池田勇太が「64」で3位

◇国内男子◇カシオワールドオープン 3日目(26日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)

6位から出た池田勇太が、9バーディ、1ボギー「64」で回って通算18アンダー3位につけた。「まだまだ、やれる」。3年ぶりの優勝までもうひと踏ん張りだ。

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直近の優勝は2019年「ミズノオープン」。デビューイヤーの08年から毎年優勝してきたが、2020-21年シーズンでついにそれがストップした。今季は3度の3位が最高位。「勝てそうで勝てなかった試合もあった。勝ってナンボの世界、自分が置いてけぼりになっている感じはある」と、折れそうになる気持ちとの闘いだった。

さらに、今年は長らく抱えている体の痛みにも悩まされた。10月「日本オープン」から、痛みを軽減するため、顎(あご)を正しい位置に矯正する器具を装着しながら試合に出ている。スイングで歯を食いしばれないため飛距離も落ち、ショットの細かいニュアンスも体現しづらい。

思うようなゴルフができない中でも、「ほんの一瞬、楽しめる瞬間を大事にしてやっている」と8つ伸ばしたこの日のプレーを噛み締めた。

「ここでそんなに悪い成績は記憶にない」。2016年には優勝を挙げている。当時は大雨の影響で3日間大会になったため、4日間走り切って勝ちたい気持ちも強い。「追いかけるには、トップ以上のラウンドを。あしたも同じようなゴルフができたら」と気合を入れた。(高知県芸西村/谷口愛純)

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