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松山英樹以来の快挙なるか 蝉川泰果はデビュー戦の反省生かし2戦目Vへ

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目(12日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

プロデビュー戦だった前週の「マイナビABCチャンピオンシップ」での反省点は、4日間で10回に上った3パットだった。「少しパンチ気味に打ちすぎていた。テンポが速い」。今大会の相手も高速グリーン。蝉川泰果は目の前の課題をすぐにやっつけ、次なる快挙に力強く近づいた。

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スタートの後退は、クラッチパットで帳消しにした。出だし1番、フェアウェイバンカーからの第2打を左の林に打ち込んでボギー。難易度16番目の3番(パー5)もパーどまりだったが、続く4番(パー3)で11mのスライスラインを読み切ってバーディを奪った。

第2打をピン左に置いた6番で、8mを沈めて2つ目。「逃げ球が出ていたのが5番で捕まって、行けそうだなと思った」とショットも復調し、後半は5m以内のチャンスを逃さず4バーディで後続との差を広げた。「グリーンが速かった先週の反省を生かした結果が、今週に繋がっている」と自信は深まるばかり。

終盤17番(パー3)では、砲台グリーン左のフェアウェイから3Iで転がしてピンそば1.5mに寄せた。ナショナルチームで習ったガレス・ジョーンズ・コーチ仕込みの技。「パーを取っていたらカッコよかったんですけど…」と、インコース唯一のボギーを悔やんでも「66」。2位の石川遼星野陸也に3打差をつける通算10アンダー単独首位で3日目を終えた。

プロ転向2戦目で優勝すれば、日本人選手としては2013年の松山英樹に並ぶ最速記録になる。同一年度にアマ・プロ両方の身分でツアー大会を制した選手は誰一人いない。「そんなにカンタンじゃないですけど、ここまで来たら優勝したい」と言葉に強く思いを込めた。

持ち前の攻めの姿勢を崩そうとはしない。「今までの経験が最終日に生きてくる。集中して、ひとつでも多くバーディを獲っていかないと。下から上がってきている選手もいる。きょう以上のプレーが、あしたもできたら」。21歳。短くても、過ごしてきた濃密な時間を信じている。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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2022年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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