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今季5度目の予選落ち 石川遼を悩ませる「シャフト1本分」のズレ

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 2日目(4日)◇ABC GC(兵庫)◇7217yd(パー72)

82位からの巻き返しを図った石川遼は2バーディ、4ボギー「74」とこの日もスコアを落として通算5オーバーの90位。今季19戦目で5度目(棄権を除く)の予選落ちを喫した。

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「自分の大事にしている切り返しと、ダウンスイングをイメージ通りのところに通してから力感を上げていきたいけど…」と今の課題を挙げる。インスタートのこの日はスタートから6ホール連続でパーが続く静かな出だしだったが、16、17番で連続ボギーをたたいた。後半は3、4番を連続バーディで取り返したが、続く5番をボギーとし、7番でもスコアを落とすなど一日を通して苦しい展開が続いた。

「速いスピードで振ると、ほんのシャフト1本分くらい違うところに来る。アドレスのシャフトプレーンに対してなるべくブレなく振りたいけど、トップでシャフトが(飛球線上に対して)クロスに入る。その癖は抜けてきたけど、まだヘッド半分くらいの位置が変わることはある」。自身が理想とする“レイドオフ”の形には限りなく近づいているものの、その再現性を高めている最中だという。

「練習場では同じところに(クラブを)上げ続けるのはできるけど、コースに行くとブレがある。ミスは全然いいけど自分の納得のいくミスができてなかった。自分の悪い癖が出るミスがあったので毎球、毎球気をつけなきゃいけない。まだまだだな」と振り返る。2日間のドライビングディスタンスは296.50ydで全体8位と上位だっただけに、狙い通りの場所に打てるかどうかが今後の課題となる。

一方、グリーン上では、帯同する佐藤賢和キャディの影響もあり、前週から「シンプル化されているので、メンタル的にも助けになる側面もある」と目の前に指をかざしてラインを読むパッティングのルーティン“エイムポイント”を取り入れた。2日間の1ホール当たりの平均パットは1.7727で全体36位だったが、「自分の(ラインの)読みと佐藤さんの読みをすり合わせると面白い」とまだまだ発展途上だ。

次週には大会2勝(2010、12年)と好相性の「三井住友VISA太平洋マスターズ」(11月10日~13日/静岡・太平洋C御殿場コース)が控えている。「得られたものもあったので、来週までしっかり練習して自分に染み込ませていきたい」と前を向いた。(兵庫県加東市/内山孝志朗)

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