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2位浮上の稲森佑貴 “常人離れ”の狙い目はフェアウェイの「2、3yd」

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 2日目(4日)◇ABC GC(兵庫)◇7217yd(パー72)

11位から出た稲森佑貴が8バーディ、1ボギーでこの日のベストスコア「65」をマークし、通算10アンダーの2位に浮上して決勝ラウンドに進んだ。

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スタートの1番で5mのパットを沈めてバーディを先行。5番でも3mを決めると、8、9番で5mのバーディパットを立て続けにねじ込んでスコアを伸ばした。後半17番では179ydの2打目を6Iで30cmにつけるベタピンショットを披露。最終18番(パー5)も226ydの2打目を5Wで2オンに成功するなど、ショットも好調だった。

初日、2日目とドライビングディスタンストップの河本力と同組でプレー、1Wの飛距離は「軽く50ydオーバー」された。圧倒的な差に、昨年2月のPGAツアー「WGCワークデイ選手権」の最終日に“超飛ばし屋”と同組でプレーしたことを思い出す。

(ブライソン・)デシャンボーを“食らってる”んで。とっくの昔に慣れた」。今季平均ドライビングディスタンスは263.66ydでランク104位の稲森だが、平均320ydオーバーを誇る日本の飛ばし屋とのペアリングで自分のゴルフに集中できるのは、世界で多くの経験を積んでいるからこそ。

飛距離で届かない分は正確性でカバーする。昨シーズンまで6季連続でフェアウェイキープ率1位に輝き、今季も77.713%で断トツの“ミスター・フェアウェイ”は、フェアウェイの中の「2、3yd」の幅を狙うと話す。「順目を狙ってランを稼ぐ。ただフェアウェイじゃダメ。半分冗談ですけど、狙い目の基準としてはそれも一つ」。どうやら半分は本気らしい。(兵庫県加東市/内山孝志朗)

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