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「圧倒的な強さ」 蝉川泰果が目指すプロゴルファー像

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 事前(1日)◇ABC GC(兵庫)◇7217yd(パー72)

10月31日にプロ転向を宣言した蝉川泰果が1日、デビュー戦となる「マイナビABCチャンピオンシップ」の会場で会見を行い、「メディアの皆さまにこのように取り上げていただいてうれしい気持ちと、ここからさらに良い結果を残していかないと評価されなくなってくるので頑張りたい」と意気込みを語った。

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今週の舞台は蝉川の地元・兵庫県加東市。高校1年生の時に出場した2016年大会ではプロトーナメントで初めて予選通過を果たした思い出深いコースでもある。「飛ばし屋が有利になると思うので、自分の攻めるプレースタイルにフィットしている」とコースの印象を口にする。

今週は9月「パナソニックオープン」、10月「日本オープン」に続く、史上6人目の出場試合3連勝がかかるのに加え、プロ転向後初戦での優勝となれば松山英樹を抜いて日本人史上最速の記録(※)となる。「(記録を)意識する部分はある。そういうことに挑めるのはなかなかあることではないので、それをモノにできたらかっこいい」と笑顔を見せた。

近年、国内男子ツアーの人気低下が叫ばれる中で、21歳のニュースターにかかる期待は大きい。「結果を残していって(ゴルフファンが)『見たいな』と思うような選手になればギャラリーの人も来てくれると思うので、圧倒的な強さと、『見たい』と思ってもらえる選手になっていきたい」。父・佳明さんから教わった“魅せるゴルフ”を貫く姿勢は、プロになっても変わることはない。「どうしたら格好よく見せられるかを自分なりにも追求してやっていきたい」

3日からの予選ラウンドは歴代覇者の石川遼(08年)と、前年大会覇者の浅地洋佑とのペアリングとなった。「浅地さんだったり石川さんだったり、デビュー戦で有名選手と回れるのは光栄だけど、そこで満足することなくしっかりと勝負していきたい」と力を込める。

「これまで地元で2勝できて、応援してくれる人たちは優勝しか期待していないと思うので、優勝を目標に頑張りたい」。生まれ育った地、慣れ親しんだコースで、プロとしての第一歩を踏み出す。(兵庫県加東市/内山孝志朗)

※1999年のJGTO発足以降、日本人のプロ転向から初優勝までの最短試合数
松山英樹:2試合目(2013年「つるやオープン」)
金谷拓実:3試合目(2020年「ダンロップフェニックス」)
片岡尚之:4試合目(2021年「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」)

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2022年 マイナビABCチャンピオンシップ



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