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悲願達成で男泣き 星野陸也「プロになって一番の目標だった」地元V

◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 最終日(30日)◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城)◇7039yd(パー70)

「プロになって一番したいと思っていた。地元の人たちの前で優勝することが一番の目標だったので、本当にうれしい」。茨城県出身の星野陸也がツアー6勝目を地元Vで飾って感情を爆発させた。

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出だしの1番でカラーからの2mのパットを決めてバーディ発進すると、3番では155ydの2打目を50cmにつけてスコアを伸ばすなど、初日から続いていたショットの好調ぶりは健在だった。前半をノーボギーの3バーディで折り返すと、後半も12番で2m、15番では6mのバーディパットを沈めて通算20アンダーの大台に乗せた。

後続に3打差をつけて迎えたパー5の16番。「最終日は緊張してショットが曲がるだろうから、練習しておくか」。この日の朝、4日間で初めてバンカー練習をしたことが功を奏し、スーパーショットを手繰り寄せた。

「入っちゃいました。朝の練習の感触があったのと、いい位置に落ちたので寄っていくかなと思ったら歓声で入ったのが分かった」。ピンまで30ydのバンカーから直接放り込んで、勝利を決定づけるダメ押しのチップインイーグルを奪った。

「今年はいろんなことがうまくいってなくて精神的にも苦しかった。歩きながらいろんなことを考えていたらウルっとなって」という最終18番は涙をこらえながらのパーフィニッシュ。ボギーなしの1イーグル5アンダー「63」をマークして、2位に5打差をつける会心の勝利だった。

今季、いずれも茨城で行われた4月「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」(PGM石岡GC)で2位、首位で最終日を迎えた6月「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」(宍戸ヒルズCC西コース)で7位に終わるなど、悔しい思いを味わってきた地元で念願の初V。「今までの5勝とはまた違う感覚」と、ホールアウト後はうれし涙を流した。

シーズンも残り5戦。賞金ランキング3位に浮上し、賞金王争いに名乗りを上げた26歳は、「この優勝でいろいろスッキリした部分もある。今までのやり方や考え方があっているのかという不安もあったけど、すごく自信もついた。賞金王目指して頑張っていきたい」。会見後は、クラブハウスの前で待っていた地元ファンからの祝福に満面の笑みを見せた。(茨城県小美玉市/内山孝志朗)

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