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「自暴自棄になりつつあった」 首位浮上の金谷拓実は苦難を糧に

◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 2日目(21日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7178yd(パー70)

前週日本で開催されたPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」を除けば、金谷拓実は今年に入って海外で16試合をプレーしてきた。そのうち予選落ちが13試合。昨季国内ツアーで一度も予選落ちすることなく賞金ランキング2位に入ったスーパールーキーは苦しんでいた。

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「結果が出なくて、自暴自棄になりつつあったり、今年はいろんな経験をしてきている。そういうのも乗り越えて、今週とにかく頑張りたい」。もがいた末に定めた、欧州ツアー(DPワールドツアー)の来季出場権を懸けたQスクール挑戦という道の半ばで迎えたナショナルオープンでもあった。

アマチュア時代から優勝争いを演じていたこの舞台には、旧知のナショナルチームのスタッフも顔をそろえている。コーチのガレス・ジョーンズ氏らと折に触れて連絡は取り合ってきたが、「会って、いろんな話をして。今も支えてくれていて、結果が出なくても応援してくれているし、そういう人たちのためにも今週を頑張る」。持ち前の闘争心は、さらに燃え上がった。

特にこの日はタフなピン位置の連続にもかかわらず、2日間で喫したボギーは後半7番の1個だけ。ティショットをミスした難関12番はパーセーブにこぶしを握るなど、「いかに我慢強くできるかが大事」というテーマを体現した「68」のプレーだった。

東北福祉大の先輩・比嘉一貴、後輩でアマチュアの蝉川泰果と通算6アンダーで首位に並んで週末を迎える。「とにかく一打一打、集中してやっていくだけ。優勝を目指して頑張ります」。金谷らしい力強い言葉で決意を示した。(兵庫県三木市/亀山泰宏)

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