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“木片”をかむ池田勇太 「苦い思い出」ばかりの三好CCで逆転なるか

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 3日目(1日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)

ラウンドの間、池田勇太は口に小さな、細長い木片(もくへん)を忍ばせている。厚さは3mm。コースを歩きながら、そしてショットやパットの瞬間に、左側の歯でかむ。長らく抱えている体の痛みを軽減するため、バランスを整える治療用器具の代用品だという。

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8月の「セガサミーカップ」で発症した首の痛みはその後、左半身に広がった。首位で出て最終日に逆転負けした2週前の「ANAオープン」も最後まで体力が持たなかった。検査を経て辿り着いた原因のひとつが「僕は顎(がく)関節が崩れていて、負荷がかかると股関節(の歪み)に繋がりバランスが崩れる。ラウンドの終盤に突如としていろんなところが痛くなる」というもの。かみ合わせを整えるため、歯の高さを左右で合わせる必要がある。

医師にはマウスピース等の矯正器具の利用を勧められたが、フィットする製品はすぐに手配できるものではない。前週同様、欠場してもよかったが、強行出場したのは「東海クラシックは特別な思いがあるから」だ。

キャリアで13回の出場で2位が3回、3位が2回。タイトルは近そうで遠く、「苦い思い出しかない」と遠い目をした。プロ初年度の2008年大会、敗れた池田はクラブハウスで悔しさのあまり泣きはらした。「この場所で1回優勝したい。プロになって、いろんなきっかけを作ってくれたのがこの大会だった。感謝の気持ちを持ってここに来た」

初日からアンダーパーを積み重ね、ムービングデーは5バーディ、1ボギーの「67」で通算10アンダー。「もう1つ、2つ伸ばしたかったのもありますけど、仕方がないかなとも思う。3日間良いプレーができている」と首位と5打差3位のポジションに望みを託す。

「ANAオープンといい、ここといい、こういう順位でやれるのは不思議」と満身創痍にして、思い入れの強い大会での優勝争いが続く。同じ最終組に入ったのは、いずれも一回り以上、年齢が離れた桂川有人河本力。「若い選手には若い選手の、我々には我々の良いところがある」と力を込めた。「なんとかもう一日、頑張ってくれよ。オレの体」。歯を食いしばってベテランの戦い方を見せる。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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