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渋野日向子の「先輩面してます」 岡田絃希はアジアンツアーから逆輸入

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 2日目(30日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)

数年前まで、日本ツアーのトッププロたちは“ロープの向こう側”の存在だった。高校2年時に父の仕事の関係でマレーシアに移り住み、大学在学中にプロ転向した岡田絃希は当時、クアラルンプール郊外のサウジャナG&CCに所属。同コースで行われていた大会は関係者、ギャラリーの1人として観戦していた。

毎年2月に開催された「メイバンク選手権」は、欧州とアジアンツアーを兼ねた共催試合。自身も当時アジアンツアーでプレーしていたが、ビックトーナメントの出場権はつかめずにいた。「谷原秀人さん、石川遼さん、川村昌弘さん…が出場していた。こう攻めるんだ、すごいなと思っていました」と振り返る。

岡山・作陽高のゴルフ部所属時、渋野日向子は1学年下の後輩だった。ただ、岡田は2年の夏にマレーシアに引っ越したため、胸を張れるわけでもないらしい。「半年しか被ってないんですけど、一応、“先輩面”してます。それほど接点があるわけではないんですけど…」。2019年「全英女子オープン」制覇を知ったのも第2の母国にいたとき。「ビックリしましたね。プロテストに合格したときくらいから試合で良い成績を出していたのは知っていたんですけど…」と驚くしかなかった。

コロナ禍で一時帰国したのをきっかけに主戦場を日本に移した。現在の賞金ランキングは76位で、来季のシード獲得へ限られた出場機会で好成績が求められている。緊張感に包まれながら単独首位で迎えたこの日は、出だしからボギー。悪い流れは2mを沈めた前半15番(パー5)で断ち切り、「69」でまとめた。

「桂川(有人)くんが良いスコア(11アンダー)でホールアウトしていたけれど、目の前の一打に集中して後半は回れた。耐えられたと思います」と8アンダー2位での予選通過に胸をなでおろした。

着実にステップアップして辿り着いたレギュラーツアーでの優勝争い。同じ上位には年齢の近い実力者たちもたくさんいる。「しなきゃいけないことは日々変わらないと思うので、一打に集中してあした、あさってを回りたい」と25歳は最終組で回るムービングデーを見据えた。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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