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史上6人目のアマチュア優勝 蝉川泰果「啓太が優勝した大会で優勝はうれしい」

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 最終日(25日)◇小野東洋GC(兵庫)◇7113yd(パー72)

ツアー12勝の宮本勝昌、ツアー2勝の大槻智春と並んで首位から出た蝉川泰果(東北福祉大4年)が8バーディ、2ボギーの「66」で回り、通算22アンダーで史上6人目のアマチュア優勝を手にした。前半9番でボギーを喫し、1打差を追いかける展開で折り返した後半に怒涛の5連続バーディを奪って勢いを取り戻し、前年大会の中島啓太に続く快挙を成し遂げた。

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出だし1番はティショットを木に当てながらパーでしのぎ、2番でピン手前2mを入れてバーディを先行させた。3番(パー3)ではピン左7mのバーディパットを沈めてギャラリーの歓声を浴びた。果敢に握る1Wが左に曲がって苦戦しながらパーセーブを見せていたが、9番ではグリーン奥からのアプローチを寄せられずボギーとした。

後半10番でバーディを獲り返すと、13番、14番とスコアを伸ばして15番で21アンダーにして単独首位に抜け出した。1組前の岩崎亜久竜とバーディの取り合いになるも、17番まで5連続で伸ばし、2位に2打差とした最終18番でボギーフィニッシュ。恥ずかしさをのぞかせつつも、涙を流して喜んだ。

2001年1月11日生まれ、兵庫県加東市出身の21歳。ゴルフを始めたのは1歳のとき。中学時代は2015年「全国中学校ゴルフ選手権」を制覇し、大阪市の興国高校に進学。松山英樹らを輩出した東北福祉大に進み、4年生の今年は主将を務めている。

6月「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」でアマチュア優勝を遂げ、今大会でレギュラーツアー史上6人目の優勝者になった。アマチュアで両ツアーを制したのは初めて。4月「関西オープン」では4打差3位から出た最終日に「77」と失速して17位に終わった。その雪辱を見事に晴らした。

試合後のインタビューで蝉川は、中島に続く2大会連続アマチュア優勝に「フランスの『世界チームアマ』でも一緒のチームでやらせていただいて、やっぱり啓太の存在は僕の中では大きい。いつかは追いつきたい、追い越したいという気持ちがすごいあった中で、啓太が去年優勝した試合で自分が優勝できてとてもうれしい」と話した。

前日には「ここで勝つか、負けるかで自分の人生が変わってくる。克服しないといけない壁」と話していたが、これをクリア。プロ転向について「これでQTを受けなくていいというのがホッとしている」と安堵の表情をのぞかせていた。

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