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首痛からの復帰戦 池田勇太は「特別な思いがある」輪厚で好発進

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 初日(15日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7063yd(パー72)

圧巻のバーディラッシュにはプレーできる喜びがこもっていた。直近2大会を首痛で欠場した池田勇太が「64」をマーク。「僕の中では特別な思いがある輪厚、ANAオープン」という過去2勝のゲームを8アンダーで滑り出した。

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異変は7月の「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」の2日目だった。首の左側に痛みを覚え、翌週の「Sansan KBCオーガスタ」は、まともにラウンドできないまま予選落ち。専属トレーナーの拠点である福岡にそのまま残って治療と調整に専念し、2試合休んだ。「齢には勝てない…」と疲労が蓄積したためか、影響は他の部位にも広がり「左半身全部」に違和感があったという。

今週の月曜日、火曜日と久々に2日続けてラウンドができて安堵したが、「普通の生活、ゴルフをプレーするとき、試合では痛みの出方が違う」と、この日も状態を探るようにティオフ。出だしで1番、2番と5m前後のチャンスを逃した後、3番(パー3)で6mを沈めたバーディで勢いが出た。

折り返しの9番(パー5)では2打目を残り129yd地点に刻み、3.5mのスライスラインを流し込んで3つ目を奪った。「18ホールで幾度となく打ち方や、体のことを考えてアジャストできた」。後半は「31」。最終18番をタップインバーディで締めくくった。

大会初優勝を飾った2010年には感無量で男泣き。2勝目となった17年は今平周吾時松隆光との三つどもえのプレーオフを制した。「ゴルフ場にも、ファンの方にも力をもらえる。僕自身、久しぶりだからやってやろうとも思ったし、いろんなものが重なった」。2019年シーズン以来、ツアー通算22勝目が待ち遠しい。(北海道北広島市/桂川洋一)

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