金庚泰(キム・キョンテ) プロフィール
2009年 The Championship by LEXUS
期間:11/05〜11/08 場所:大利根カントリークラブ(茨城)
【GDO EYE】石川遼、池田勇太の最大のライバルがツアー初優勝を狙う!
国内男子ツアー「The Championship by LEXUS(レクサス選手権)」は、丸山茂樹と韓国の金庚泰(キム・キョンテ)が、11アンダーの首位タイで最終日を迎える。金は昨年から本格的に日本ツアーに参戦している選手で、日本のファンには、まだあまり知られていないかもしれない。しかし、金の実績は韓国のみならず日本のアマチュア界でも敵なしの選手だった。
韓国の延世大在学中に「日本アマチュアゴルフ選手権」に出場し、2005年、そして06年と連覇を果たした。その06年には、韓国のプロツアーで2勝を挙げ、さらにアマチュアのアジア大会でも金メダルを獲得。韓国では成人男性には2年間の兵役義務があるが、金はこれらの実績から免除されたほどだ。
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昨年は「つるやオープン」で2位に入った以外、主だった成績を残せなかったが、今年は「ANAオープン」「アジアパシフィック パナソニックオープン」と2週連続で2位タイに入るなど、先週の時点で賞金ランキングも20位につけている。アプローチ、パッティングといったショートゲームが得意で、粘り強さが持ち味だ。
今週は、石川遼、池田勇太といった現在日本ツアーの賞金ランキングでトップを走る2人が不在だが、金にとってはツアー初優勝の願ってもないチャンスだ。「相手が丸山さんなので勝てるかは分からない」と謙遜する金だが、「目標の14アンダーまでスコアを伸ばして優勝を目指します」と意気込みは十分。
今季は19試合を終えて、まだ外国人選手の優勝者が現れていない。最終日を首位で迎えるのは初めてのことだが、同組でラウンドする笑顔の丸山茂樹に翻弄されず、冷静沈着に表情を変えぬプレーで金が初優勝を果たすか。静(金)と動(丸山)の両極の対決に注目したい(編集部:本橋英治)