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「毎週、海外メジャーみたい」 池村寛世の全国転戦の必携品

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 2日目(10日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72)

最終9番をパーで終えた頃、反対の18番でダブルボギーをたたいた宮里優作が後退したことで、池村寛世は単独首位で予選2日間をクリアした。9アンダーから「68」でまとめて通算13アンダー。ツアー通算2勝目、今季初勝利に前進した。

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グリーンはティオフ直後の午後になって硬さを増した。池村の開始4ホールは1バーディ、3ボギーという慌ただしさ。「11番(パー3)でピンの横に落ちたボールが4、5m転がった。距離感のギャップを埋めるのに苦労した」とグリーンを攻めるショットに精度を欠いた。

挽回のきっかけになったのは17番(パー5)。左ラフから残り265ydの第2打を2Iでピンそば2mにつけてイーグルを決め、その後の4バーディに繋げた。スコアを伸ばすべき4つのパー5でこの日は5アンダー。「苦しい時間があった分、この位置で折り返せるのは良かった」と気分よく週末を迎えられる。

2013年1月にプロ転向、10年目の26歳はキャディを任せる婚約者の坂口琴音さんとツアーを転戦中。ラウンド後の食事は以前から、夜の街に繰り出すよりも「帰りにCoCo壱番屋(カレー専門店)に寄ったり、持ち帰ってホテルで映画を観たりしながら食べるのが好き」と、仲間との外食よりも“おひとりさま”が性に合っていた。

今では2人でコースを離れるなり、スーパーマーケットで食材を買ってキッチン付きのウィークリーマンションに帰る日々。外食が制限されたコロナ禍を経て定番ルートになった。 “家庭料理”の毎日で、遠征の荷物には炊飯器が欠かせない。「毎週、海外メジャーに行くみたい」と笑うが、「リラックスできる時間がすごく増えた」という実感もある。

今週は福岡・太宰府天満宮が近い部屋を抑えた。前日は同じ太宰府市内の宝満宮竈門神社を訪れてお祈りも。「内容? けがが一番怖いので。健康維持ですね」。その先のご利益にも、もちろん期待している。(福岡県桂川町/桂川洋一)

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