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ジャンボとジョー?いや、ウッズで! 19歳・長野泰雅の名前の由来

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 2日目(10日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72)

「九州シニア」で優勝経験もあるトップアマ、父・清一さんは愛息に「将直(まさなお)」と名付けるつもりだったらしい。尾崎将司尾崎直道から一字ずつもらう思惑に、“待った”をかけたのが母・珠美さん。時は2003年5月、ゴルフ界を席巻していた男の名前を拝借した。19歳の長野泰雅(ながの・たいが)は言わずもがな、タイガー・ウッズに由来するプロゴルファーだ。

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父に強要されるでもなく、9歳のときにクラブを握った。中学から沖学園に進み、「九州ジュニア」を制した昨年にプロ転向。今季、プロとしてのルーキーイヤーを戦っている。

ウッズに憧れるのはもちろん、日本ツアー2勝、同じ福岡在住の秋吉翔太を尊敬してやまない。その背中を追うようにして九州のツアープロが集う小田孔明の“チーム”に入門。昨年サードQT(予選会)通過を逃すと、年明けの宮崎合宿で小田からカミナリを落とされた。トレーニングにも熱がこもり、合宿明けの地方大会「大分東急オープン」で優勝。目下、賞金ランクトップの比嘉一貴をプレーオフで破ったものだった。

今大会は主催者推薦のチャンスを生かそうと必死。出場できると知るや否や、中学時代以来だという麻生飯塚GCで、地の利を生かして再三の練習ラウンドを慣行した。今週の練習日を含めれば、10日近く事前にコースを訪れたという。

ティイングエリアで短い番手を持つ選手には惑わされず、「1Wのほうが意外と良い」と第1打でアドバンテージを取る攻め方を選んでいる。ティショットの落としどころが木々で隠されたホールも恐れない。スコアを2つ伸ばして迎えた後半1番(パー5)、2打目の残り距離はわずか165yd。9Iで楽々2オンさせ、6mを沈めてイーグルを決めた。その後さらに4バーディ。わずか21パットで「64」をマークした。

現状の資格(QTランク172位)では主戦場である下部ABEMAツアーも全試合には出場できないポジションにいる。「シードを取りたい」と、戦いの場を確保するのが目先の目標。その先に描く夢は「好かれる選手になりたい。あと…お金持ちになりたい!」。首位に1打差、通算12アンダーで迎える週末もその一歩になる。(福岡県桂川町/桂川洋一)

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