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ウイニングパットは「全身震えながら」 比嘉一貴は5年シード獲得で海外挑戦視野

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 最終日(5日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7387yd(パー71)

決めて優勝…。大槻智春岩崎亜久竜と並んで通算11アンダーで最終18番を迎えた比嘉一貴は、そのことしか頭になかった。

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ティショットを1Wで打ち、残り159ydのフェアウェイからの2打目を「木が少し重なっていたけど、いいイメージで打てた」とピン右側の2m強に落とした。バーディで終えて12アンダーに伸ばせば、単独トップでのフィニッシュ…そう考えたグリーン上で「全身の震え」という、これまで感じたことのない緊張感に襲われた。

いざ打順が回ってくると、一度は構えたものの手が震えて「球に当たらない」と仕切り直した。「『行っちゃえ』って打とうかと思ったけど、一回冷静になろうと。仕切り直しても震えるものは震えていたけど、いい経験になった」。上を向いたり、首を振ったりと気持ちを落ち着かせ、素振りを数回はさんで改めて後方からラインを読み直して打った球はカップに沈んだ。

同組の星野に3打差を追いかけてスタートした最終日。2番(パー5)で「ちょっと強く入ちゃって、カップに入っていなければグリーンの外まで出ていたかも」という左ラフからのチップインイーグルから始まり、続く3番(パー3)ではグリーン手前のクリークに入るもボールは跳ねて難なくパーセーブとラッキーが続いた。「結局、1打差での優勝なので、キーはそこですかね。そこがダメだったら早々に優勝争いから脱落していただろうし」と振り返る。

逆転Vで優勝賞金3000万円を加算して、賞金ランキングは6位からトップに浮上。国内初戦「東建ホームメイトカップ」から今大会までの上位1人に付与される海外メジャー「全英オープン」の出場権を獲得した。まだゴルフを始めたばかりの小学生の頃にテレビで初めて見て「出場したい」と思ったのが「全英」の大舞台。それだけに「行けることがうれしい。全英に出場できることが一番大きい」と喜んだ。

初の日本タイトルで5年シードも手に入れた比嘉は「1、2年、日本から離れてもいいのかもしれない」と海外挑戦の可能性も示唆した。かつてアジアンツアーの予選会を受けて同下部ツアーを主戦場にして腕を磨いた時期もあった。「そういう選択肢ができたのは大きい」とさらなる飛躍に向けて青写真を描いた。(茨城県笠間市/石井操)

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2022年 BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ



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