朝イチのパット改造が、面白いように結果として現れた久保谷健一

「キヤノンオープン」第1ラウンドを終え、神奈川出身の久保谷健一が7アンダー、単独2位と好発進を見せた。この日はパットが面白いように決まり、積み重ねたバーディは8個。「パットで試したかったことがあって、試しにやってみたことが意外に良かった」と、今朝の練習グリーンで決断したパットの改造が、見事に功を奏した。

「僕は足を揃えて打つパッティングで知られてると思うけど、プロっぽくないから、今年の始めに少し開くようにした」と、笑い混じりに振り返る久保谷。その後、違和感を覚えながらも続けていたが、「やっぱり分からなくなって、先週から閉じ始めた」という。だが、修正以前の感覚を取り戻すことができず、苦悩の末に閃いたのが、今朝から始めた「今までやったのをミックスする感じ」という折衷案だ。「まだ感触的には良くない。距離感が分からない」といいながらも、しっかりと結果に現れた。

実家は神奈川にあり、現在は目黒に在住。どちらも今週の開催コースから近距離にあるが、「去年、家から行って失敗した。緊張感がなくなってしまうんですよ」と、今週は横浜市内のホテルからコースに通い、万全の体制を敷いている。「無理な目標は言わないけど、とにかく2ケタ（アンダー）で終わらせたい」と、いつも通りの謙虚な目標を掲げるが、54ホールという短期決戦で、優勝のチャンスを大きく手繰り寄せる滑り出しとなった。