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大槻智春はプレーオフで勝ちきれず 4度目の惜敗に「疲れた」

◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 最終日(22日)◇取手国際GC(茨城県)◇東コース6804yd(パー70)

「疲れましたね、疲れた」。長い1週間を終えて、ほかに言葉が出てこない。大槻智春が最終日最終組から優勝に届かなかったのは、これで4度目だった。

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通算19アンダー単独首位で迎えた最終日は、自分のゴルフができれば勝てる試合だと思っていた。どの一打を振り返っても、悔やむプレーは「なかった」と言い切れるほど全力で戦ったのに、勝ちきれない。

後続の追い上げで毎ホール首位が入れ替わるなか、13番でバーディを奪って単独首位に返り咲いた。しかし、15番で2m弱のパーパットがカップに蹴られてボギー。残り3ホールで取り返せず、通算22アンダーで近藤智弘今平周吾と並んでプレーオフにもつれこんだ。

ティショットはフェアウェイを捉えたが、2打目がグリーン右手前のバンカーにつかまった。悔しさを見せることもなく淡々と歩きながら、勝ちきることの難しさが頭をよぎる。バンカーショットを2mにつけたが、カップの右を抜けて入らずボギー。1ホール目で敗退し、3年ぶりの優勝には届かなかった。

昨年大会でもショーン・ノリス(南アフリカ)、スコット・ビンセント(ジンバブエ)とのプレーオフで敗れた。昨季の2020年「ダンロップ・フェニックス」、21年「ANAオープン」でも首位で最終日を迎えながら勝ちきれず。「難しい…なにが足りないのか。わからないですね」と語る表情は、どこか気が抜けてしまったようだった。このまま、明日は海外メジャー「全米オープン」の最終予選に臨む。「本当に疲れました」と今はただ、むなしさをかみ締めた。(茨城県つくばみらい市/谷口愛純)

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