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初任給429万円 河本力がプロデビュー戦で学んだこと

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 事前情報(12日)◇よみうりカントリークラブ(兵庫県)◇7180yd(パー71)

昨年末にアマチュアを卒業したときは、「プロゴルファー河本力」と言われてもあまりピンとこなかった。「お仕事ですから、ちゃんと稼がないと」と冗談半分で語る今は、ぼんやりとその重みが分かってきた。

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今年は下部のABEMAツアーが主戦場だが、推薦で出場を決めた「東建ホームメイトカップ」でプロデビュー。7位に入って今週の出場につなげ、初めての“給料”を獲得した。試合明けの月曜日に振り込まれた429万円は、大学時代の奨学金を返済するのに十分な金額だった。

次の賞金の使い道を聞かれると「うーん」と首をひねる。デビュー戦で大金を稼いだ翌週、予選落ちした下部ツアーでの獲得賞金は0円。稼ぐ厳しさも痛感したからこそ、使いたい候補はいくつも出てくる。

「身体の状態はすぐに変わるから、しっかり整えないと」とこれも転戦を始めて数週間で、改めて痛感したことのひとつ。東建ホームメイトカップでは枕が合わず、ちょっと奮発してオーダーメイドのものを買ってみた。本当はプロキャディも帯同したいが、出場試合のスケジュールもままならない今はそんなことも言っていられない。今週は大学の後輩にキャディを頼み、「インセンティブはまだ払えないけど…」と給料と経費は用意した。

「いいところに泊まって、おいしいものを食べて、自分にお金を使えるようになりたい」。食事やホテルに使うお金は、試合のパフォーマンスを上げるための自己投資。「気分も運気も上がりそう」とモチベーションにもつながる。

食事は先輩プロにごちそうしてもらう機会も増えて、「稼いでいる人たち」がずっと身近になった。「今度は、自分が誰かを食事に連れて行けるぐらいになりたい」。手にした429万円はうれしい半面、プロゴルファーという重みを以前よりも実感させてくれた。

今後レギュラーツアーで出場が決まっているのは、推薦をもらった数試合だけ。あとは予選会を突破するか、直近の試合でトップ10に入って翌週につなげるか、もしくは“一発逆転”を狙うしかない。「優勝したい、はやくシードを決めたいです」と意気込む。しっかり職場を確保して、自分にも、そしてお世話になった人にも惜しみなくお金を使えるようになったら、ようやく胸を張って「プロゴルファー」と言えそうだ。(兵庫県西宮市/谷口愛純)

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