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プレーオフ惜敗も桂川有人が喜んだ優勝争いの「感覚」

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 最終日(3日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

通算14アンダーでホールアウトし、香妻陣一朗と並んだプレーオフで惜敗した桂川有人は「ちょっと悔しいです」と感情を吐露した。プロになってから初めての延長戦。ピン手前6mほどにつけたバーディパットは、わずかカップ右に外れて数十センチ奥へと転がっていった…。

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正規のホールではスコアを1つ伸ばした前半と打って変わって、サンデーバックナインで猛チャージをかけた。「スコアは気にせず、周りや後ろの組も気にせずに1ホール、1ホール、頑張ったのが良かった」。自分ひとりの世界に入っていた。

13番(パー3)では、5Iで「ちょっと開いて当たった」とミスショットが1.5mについてバーディに。そんな運もありながら、追いかけ、追いついたことは「自信になりました」。最終日に優勝争いに食い込んだこと自体、初めてのことだった。「こういう感覚なのか」と負けた悔しさよりも経験値が上がったことが喜びとなった。

「満足しているわけではないが、相手が強かった」。後悔よりも8バーディ、1ボギーの「64」をマークし、やりきったことのほうが大きいからこそ、「おめでとうございます」と素直な気持ちで勝者をたたえた。

自らの課題は「ショートゲーム、特にアプローチ」と分析。「グリーンを外したときも簡単にパーを獲れるようになれば、もっと攻めていけるようになる」と明確だ。「本当にいいスタートが切れた。まだまだこれから試合は続いていくので本当に楽しみ」と目を輝かせながら、「まずは日本ツアー優勝」と次こそは有言実行を果たす。(三重県桑名市/石井操)

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