女子が大会連覇 MVPは西郷真央/3ツアー対抗戦
2021年 Hitachi 3Tours Championship
期間:12/12〜12/12
最優秀選手の西郷真央 最後に手にした「優勝」
◇国内ツアー対抗戦◇Hitachi 3Tours Championship (12日)◇大栄カントリー倶楽部(千葉県)◇3714yd(JGTO)、3465yd(PGA)、3214yd(LPGA)=9ホール(パー37)
最後は西郷真央が1.5mのウィニングパットを沈め、両手を突き上げて締めくくった。今季の賞金ランキング上位者を中心に集められた各ツアーの対抗戦は女子ツアー(JLPGA)が、前回2019年大会に続く連覇を達成した。
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午前の部で、菊地絵理香と組んでフォアボールストロークプレーをした西郷は互いにバーディを獲り合うという相性の良さを見せつけ、6連続バーディを奪取。1つのボールを交互に打ち合う午後の部のフォアサムストロークプレーでは、稲見萌寧とペアを組んで1番をパーでしのぐと2番から5連続バーディを獲るなど勝利に大きく貢献して、最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。
2019年のプロテストに合格した西郷のルーキーシーズンは新型コロナウイルスの影響をもろに受けて始まった。20年3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」が中止となるなど次々と試合がなくなった。ようやく無観客で開催された6月「アース・モンダミンカップ」は、準備不足でつまずく選手が多いなか、優勝争いを演じて5位で滑り出した。
統合されたシーズンの2021年初戦「ダイキン」で首位争いをして4位。さらに6月「宮里藍サントリーレディス」で最高位の2位に入るなど、初優勝が期待されたが、手が届かなかった。それでも出場50試合中トップ10入りが21回。優勝はなかったものの賞金ランキング4位に入った。
なかなか、つかめない初Vに悔しさをにじませた時もあったが、最後にチームで手にした「優勝」に20歳の笑顔がはじけた。「(菊地)絵理香さんとペアを組ませてもらえて心強かった。本当に楽しくプレーができて、(稲見との)後半も最初はすごくプレッシャーがかかっていたけど、いいスコアで終わることができて良かった」
来季に向けてオフシーズンは「怪我をしない体づくり」に取り組むほか、シーズン中も課題に挙げていたパッティングなどショートゲームを強化するという。「地道な練習ではあるけど継続して頑張りたい」。最多記録となる23試合連続アンダーパーフィニッシュも継続中の西郷にとって、来季につながる有終の美となった。(千葉県成田市/石井操)