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逆転シードならず→最終予選会へ 今野大喜は21年最後の18ホールにかける

◇国内男子◇ファイナルQT 3日目(9日)◇トム・ワトソンGC(宮崎)◇6984yd(パー72)

シード獲得に一歩及ばなかったのが、ちょうど2週前。高知での国内ツアー「カシオワールドオープン」を今野大喜は47位で終え、来季の賞金シード獲得(65位)圏外の賞金ランク78位で2020-21年シーズンを終えた。大会の2日目終了時点では“逆転シード”に手が届く2位にいただけに悔しい。

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プロ3年目の24歳は今週、宮崎で限定的な出場権をかけてプレーしている。前週、慌ただしく3次予選会を茨城のザ・ロイヤルゴルフクラブで通過し、最終予選会に進出。2日目を終えて2位にいたが、3日目の「76」で通算イーブンパーの18位に後退した。「17番で林に入れてダブルボギー、18番でボギー。疲れかどうか分からないけれど、最後にボロが出た」と、瀬戸際での浮沈を厳しく振り返った。

ツアー7勝の今野康晴のおいとしての注目に甘んじることなく、アマチュア時代から地道に経験を積んできた。プロとして2シーズンを過ごし、「自分がシードを取れる実力があるとは思っていない。(実力が)ないとも思っていない」というのが自己分析した現在地。

今年は思うようなスイングができないまま過ごし、その都度「ごまかしながら戦ってきた」という一年だった。本気でゴルフの再構築を考えているからこそ、「来年が見えるところにいれるだけでラッキー」というのも本音だ。

来季前半戦の多くに出場するためには最終予選会での20位以内が目安だが、コロナ禍で今年度末にシードを落としながら、特別保障制度でカムバックするであろう海外勢のことを考えると、「(ボーダーは)トップ10くらいだと思っている」。現在のトップ10(2アンダー5位タイに7人)に「2打差」とターゲットを絞った。タイトなフェアウェイ、連日硬くなっていくグリーン。「最終日の頑張りで結果はおのずとついてくると思う」と、がまん比べの戦いに挑んでいく。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)

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