「なれたら最高」逆転賞金王を狙う星野陸也&稲森佑貴
2021年 ゴルフ日本シリーズJTカップ
期間:12/02〜12/05 場所:東京よみうりCC(東京)
賞金女王・稲見萌寧から木下稜介へ喝「気合と根性です」
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(1日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
残すところ今シーズンも1試合、賞金ランキング2位の木下稜介は逆転賞金王へ「優勝しかない」と覚悟をにじませた。同1位のチャン・キムの順位次第ではあるが、約1240万円の差を逆転するためには単独2位以上が絶対条件。前週「カシオワールド」で予選落ちを喫し、調子も「正直良くない」ながら、「最後の一戦なので優勝をもぎ獲れれば」と意気込んだ。
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29日(月)は指導を仰ぐ奥嶋誠昭コーチにスイングを見てもらった。前週の女子ツアー最終戦は、同門の稲見萌寧が熱戦を繰り広げて賞金女王を戴冠する姿をテレビ画面で見守った。「調子が悪そうながらもトップ10で終わって。気が強いプレーで、(自分に)無いものもあって見習う点がたくさんある」
そんな稲見から届いた「あとに続いてくださいね」というエールの言葉に「調子良くないんだよね…」と弱気な言葉を打ち返すと、8歳年下から「気合と根性です。まだまだ足りないです!」という返信が飛んできた。後輩の勢いある言葉に「はい!頑張ります」と思わず敬語になったという。
今年は1月の「ソニーオープン」から始まって、国内初戦「東建ホームメイトカップ」は首位発進。6月に2週連続V。7月「全英オープン」、8月「WGCフェデックス セントジュード招待」出場と濃密な一年を過ごしてきた。「正直長く感じた。(賞金ランク)1位の週が何週間かあって、追われる立場に多少なりともプレッシャーを感じながらのシーズンだった。海外にも出られて、レベルの高さも感じて、壁に当たって。来年もチャレンジしたい」
あす2日に開幕する最終戦に向けて、「諦めずに何とかしてスコアを作って優勝できるように、気合と根性で頑張りたいと思います」。「喝」を胸に最後の一戦に食らいつく。(東京都稲城市/石井操)