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悔しさかみ殺す金谷拓実 賞金王は最終戦5人の争いへ

◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(28日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)

2位から今季3勝目を狙った金谷拓実の5バーディ「67」は、最高の結果にはつながらなかった。堀川未来夢とのスタート時の3打差を詰められず、通算16アンダーの4位。チャン・キムがトップを走る賞金ランキングで3位のまま、次週の最終戦「日本シリーズJTカップ」を迎える。

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開始1番のバーディ発進は、リーダーにも確実にプレッシャーになった。金谷は5番(パー5)で2つ目を決め、スコアの伸ばし合いに突入。背中に手をかけようとしたその時、勝負所で踏み込めなかった。7番(パー5)で1mを外してパーどまり。堀川が「16番も、17番も金谷選手は入れてくると計算していた」という場面で、ボールはことごとくカップの脇を通過した。

最終18番(パー5)、笑顔でチャンピオンをたたえたが、インタビューエリアで「結果が全てなんで」と毅然と言うと、マスク越しに必死に悔しさをかみ殺した。「しゃべれません…。すみません」と視線を落とした。

賞金王レースは次週、いずれも初戴冠を懸ける5人の争いで決着する(優勝賞金4000万円、単独2位は1500万円)。今大会を45位で終えたキムは、後続との差を1239万円以上としてトップを守った。2位の木下稜介が逆転するためには優勝か単独2位が必須条件。3位の金谷拓実、4位の星野陸也、5位の稲森佑貴はそれぞれ優勝して、上位2人の結果を待つほかない。(高知県芸西村/桂川洋一)

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