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長尺パターで変身 宮里優作「ゴルフ人生が始まって以来」の好感触

◇国内男子◇ダンロップフェニックス 3日目(20日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7042yd(パー71)

グリーンでのプレーがいつもよりさらに速い。浅く読んだラインにスムースにボールをのせていく。アイアンで作ったチャンスを長尺パターで次々とカップに沈め、稼いだバーディは実に8つ。2015年大会王者の宮里優作が「63」で優勝戦線に割り込んだ。

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パッティングの悩みがついにピークに達した前週大会を終え、自宅に数年間眠らせていた長尺を引っ張り出してきた。「“誤作動”が多い。狙ったところに出ない」イライラはこの秋に募った。8月下旬に新型コロナウイルス感染症に罹患し、1試合を途中棄権、3試合を欠場。1カ月後の復帰以降、「フィーリングがまったく出なくなった」と言う。

復調してきたショットで築いたリズムを、パットでぶち壊しにする悪いパターン。「そのくらい追い込まれていた」ところでの苦肉の策が3日目にしてついに結果に表れた。4番から4連続バーディ。6番では6m、7番(パー5)は7mを決めるなど、18ホールを25パットでまとめた。

以前にも長尺を使った試合はあったが、それもアンカリングが規制された2016年よりも前のこと。当時はグリップエンドを胸などにつけることへの違和感があったが、「(体から)離すことで良くなった気がする」とルール変更も功を奏した。「長尺は(テークバックで正しく)上げるのが難しい。練習量がいる」のはもちろんだが、ここ数年は34インチ前後のパターでもクロウグリップが定着。長尺にしても「右手の握り方は同じ」という巡りあわせもある。

前週「三井住友VISA太平洋マスターズ」では2つ年上の谷原秀人が5年ぶりにツアー優勝。「おっさん、すごいなあ。『まだ行くかあ』って」と今も変わらず、汗をかく先輩を見て想いを込めて笑う。ベテランの看板を背負ってから、ともに欧州ツアーにチャレンジもした仲。「あのバイタリティはすごい。情熱みたいなものは若手にも見習ってほしい」

31位から4位に急浮上し、首位の木下稜介とは2打差で最終日を迎える。こちらは4年ぶりの白星に手をかけた。「もうやるしかない。とにかくパーオンを繋ぐ。グリーン上で勝負できるようになった。そこに少し余裕がある。視野を広く取っていきたい」とショットで攻め込む本来のスタイルを曲げる勇気もわく。「こんなにグリーン上でストレスがないのはゴルフ人生が始まって以来くらいのこと。良いのかなあというくらい」。41歳で初体験に恵まれるのも、第一線で長くやっていればこそだ。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)

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