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復調の裏に先輩2人の助言 池村寛世は「やっと戦えるゴルフに」

◇国内男子◇ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ 2日目(29日)◇美浦ゴルフ倶楽部 (茨城)◇6988yd(パー71)

3アンダー13位から出た池村寛世は6バーディ、1ボギーの「66」で回り、通算8アンダー2位に順位を上げた。レギュラーツアーでの優勝経験こそないが、2017年に手にした初シードを3季連続で守る26歳。「今年の前半は本当にひどくて、開幕前は80台を切るのもやっとな感じでした」と不振にあえいでいた。

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5月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」で初日、2日目をともに「80」で回るなど、予選落ちが続いた。今オフに「いろんなスポーツをやりたい」と2週間ほどゴルフをしない期間をつくったのが原因かもしれないという。「ドライバーショットがひどくて。こんなにひどいことは今までなかった」

「30分ぐらい打ったら帰っていた」としていたラウンド後の練習時間を見直した。今年に入って日没まで取り組む日々が続いている。その様子を見た谷原秀人から「去年はあんないいスイングしていたのに、久々に見たけどどうしちゃったの」と心配され、8月「Sansan KBCオーガスタ」の初日、ロッカーでアドバイスをもらった。

持ち球はフェード。トップからの切り返しで“上から”打つことが多かったスイングに「(テイクバックで)外側に持っていくように上げて、そこからインサイドアウトが強めなショートスイングにしていけば軌道も変わってくる」と修正法を聞いた。

左に出た球がそのまま真っすぐ行ったり、それを嫌がっていたことで右に飛んで行ったりと散らばってショットは、ようやく「全体的に悪いイメージはない」と言えるようになった。9月「ANAオープン」の練習日に武藤俊憲から受けた助言もイメージを変えるきっかけにもなったという。

「いま動画を撮っても別人みたいな感じ。やっと戦えるゴルフになってきた」。最近、谷原からも練習場で「まあまあだね」とお墨付きをもらえた。かつては目の前の一打に必死になっていたが、「ピンポジションを見てセカンド地点をどっちから打ったほうがいいかなとか逆算しながらゴルフができています」と心の余裕がある。第3ラウンドを同い年の植竹勇太と同組でプレーするのも楽しみ。「練習ラウンドを一緒にしたり、サウナにも一緒に行ったり」という仲の好敵手と競い合う。(茨城県美浦村/石井操)

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