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「なにかあるのかな」今野大喜は因縁の芥屋GCで初勝利のチャンス

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 3日目(28日)◇芥屋GC(福岡)◇7210yd(パー72)

「めちゃくちゃラッキーでした」。7バーディ、ボギーなし「65」の痛快スコアを今野大喜は謙虚に言い表した。「ちょっとしたミスが良い(寄せやすい)ところに外れていたり、『あ、ツイてるな』という感じで」。最終18番(パー5)ではあわやOBというショットが排水溝に収まって事なきを得て、SWでの3打目をピンそば50㎝に寄せてバーディを奪った。

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ツアー通算7勝の今野康晴のおいとしてトップアマでならした学生時代。芥屋GCには苦い思い出がある。2018年の「日本アマチュア選手権」。2位に7打差をつけるぶっちぎりの首位に立って第2ラウンドを終えた後、台風接近の影響で試合が中止になった。

「あのときは“自己満”で終わった感じでした。今ではネタとしてみんなが知ってくれている」と、同年末のプロ転向から3年目となった最近はすっかり消化済み。下部AbemaTVツアーからの這い上がりをかけて、懸命に過ごしている。「ショットは『65』が出るようなのは打っていないんです。耐えどころで、流れを切らさずに我慢したプレーをして、ポンとバーディが来たので一日集中を切らさずにできた。目の前の一試合、一試合に向けてやっている」

そうは言っても、3年前のまさかのハプニングを頭に浮かべれば、「いま良いスコアで回れているのは、なんかあるのかなあって思うところはあります」と正直だ。最終日は初優勝に向けて首位とは2打差で入る。不運の次に来るのは、果たして。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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