疲れも見せず9ホールをプレーした石川遼。笑顔の奥には、未だ全英の悔しさが燻っているようだ

「全英オープン」から19日（日）に帰国したばかりの石川遼が21日（火）、北海道で開催される国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」の会場に姿を現し、正午過ぎからアウトコース9ホールをラウンドした。

「クラブは日曜、月曜と握らず、ほとんど家にいました。ジョギングをしたぐらいで、しっかりと休み、しっかりと汗をかいて過ごしました」。昨日、一昨日と睡眠も十分にとれ、「時差ボケもない」と、体調面で大きな不安はないようだ。「（先週の）金曜日以来ボールを打ったけど、ドライバーもしっかり振れていた。明日1日でショットと体をもっと良い状態にできると思います」。疲れた様子も見せず、いつもの元気いっぱいな石川遼の姿だった。

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石川が強い警戒を示していたのがグリーン周りのアプローチだ。この日も入念にアプローチ練習を行い、特にラフからのショットを重点的にチェック。「全英ではPWやAW、7Iで転がすアプローチがほとんどだったけど、今週はSWで大きめに振って上げて、手前に落として寄せるアプローチが求められると思う。先週とは距離感も変わってくるし、かなりのキーポイントになりますね」。身も心もすっかり“全英モード”に浸かっていた先週から、いかにスムーズに切り替えられるかがポイントになりそうだ。

「全英では足りない事をたくさん感じて悔しい思いをしました。その悔しさを一番ぶつけやすいのは今週。成長できるチャンスだし、僕にとってすごく大切な試合だと思います」。ゴルフでの悔しさを晴らすのは、やはりゴルフしかない。全英直後の今週で、胸の奥に凝り固まった想いを全てぶつける心構えだ。