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まさかのロストボールに、石川遼も唖然

3日目を終えて「明日は楽しくなると思います」との言葉を残して迎えた、石川遼の「ダンロップフェニックストーナメント」最終日。途中で不運に見舞われたこともあり、3バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの「74」と、スコアを崩すほろ苦いものとなった。

6番を終えてパーオンを逃したのは1ホールだけという、安定感抜群のプレーを展開。5番パー4ではバーディを奪い、このままスコアを伸ばして行くかと思われた。しかし、7番パー4で2打目をダフってボギーとしてしまうと、ここから歯車が狂いだす。8番パー4の1打目、右の林へ打ち込んだボールがロストボールに。ギャラリーは木に当たった音を聞いているが、落ちてはこなかったようなのだ。「まさかロストになるとは…。木の上というのは想定していませんでした」と動揺したのか、3番ウッドで打ち直した3打目も右の林に打ち込むなど、5オン1パットのダブルボギーとしてしまう。

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悪い流れはさらに続く。9番では3パット、10番では2打目がバンカーのアゴ近くで目玉、11番ではアプローチを寄せきれず、3連続ボギーとする。「これが自分の弱いところ。悔しい」と振り返った石川だが、12番でようやくパーをセーブすると、「1オンを狙います」と予告していた13番パー4。1オンこそならなかったものの、「想定内だった」というグリーン左手前バンカーから、久々のバーディを奪取。さらに14番パー4では、「まさか入るとは思わなかった」という25ヤードの超ロングパットを沈めて連続バーディ。両手を挙げてギャラリーの大歓声に応えていた。

最終的に32位タイと順位を下げたが、「手ごたえを感じた試合」と評した石川。先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」も含め、「この2週間で、スイングだけではなくパットもアプローチも成長したと思います。今は、まったくゴルフが飽きないし、楽しくて楽しくてしょうがないんです」との言葉に、現在の調子の良さをうかがわせた。

次戦は、11月29日に開幕するツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」。今週に続きアマチュアとして初出場するビッグトーナメントを間近に迎え、「スイングをもっと良くするために集中して、練習したいです。予選落ちの心配もなくプレーできますし、コースへの印象もいい。選ばれるプレーヤーの中では自分が一番下で、上位に入るには厳しい試合になるとは思いますが、楽しみですね」と笑顔で答えていた。

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