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石川遼は10年ぶりの賞金王ならず 今季6回目のトップ10

◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(1日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7335yd(パー72)

石川遼の2009年以来の賞金王戴冠の可能性が消滅した。逆転には終盤2試合での2連勝が求められるなか、ホスト大会で通算13アンダーの10位タイ。最終18番(パー5)で残り238ydの第2打を3Iで2オン。イーグルフィニッシュで「69」を出し、なんとかシーズン6回目のトップ10入りを決めた。

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体調は完治していない。かすれ声を飲み込みながら追った上位陣の背中は、とらえられなかった。秋のショット不振から抜け出す兆しを探っているところ。この日の収穫は6Iでのティショットをピンそばにからめてバーディを奪った前半のパー3(2番、8番)。「やっぱり180ydくらいから風が読めて、距離が合ったときに1mに普通に付けられるようにしたい。そこは1つのバロメーター」という。

複雑なライからのショットへの自信回復にはまだ少し時間がかかりそう。「日本はパー3が長いけれど、海外ではパー4が長いイメージ。そういった意味でもレベルアップしていく余地がある」と、先を見据えた課題を口にした。

8月の「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」でのシーズン2勝目で座った賞金ランキングトップの椅子は、10月「ブリヂストンオープン」で今平周吾に譲った。その後は奪還できないまま。マネーキングの最後の争いには加われない。

最終戦「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりカントリークラブ)には賞金ランクをひとつ上げて4位で入る。2015年に優勝、前年大会はプレーオフで敗れ2位に終わった。「この試合が始まる前よりは(状態は)良くなっている感じはする。来週も楽しみ。常にこういったゴルフができてくれば悪くない」という感覚をキープしたい。(高知県芸西村/桂川洋一)

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