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シード落ち危機の片岡大育「まだ分からない」

◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前情報(26日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7335yd(パー72)

11月の高知はどこか物悲しい。「カシオワールドオープン」は賞金王争いが佳境となる一方で、来季の職場を占う選手たちにとっては最後の大一番になる。賞金ランキング65位の下に引かれたボーダーライン。ツアー3勝の片岡大育は今年、同79位で大会を迎える。

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2017年の「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」を最後に勝利から見放されている片岡は欧州ツアーへのステップも目指した昨年、国内の賞金ランキングを34位で終えた。今季はここまで7試合で予選落ち。トップ10入りが一度もない。優勝によるシード権も今季限りだ。

「なんで、ですかね…ずっと調子が悪いです」とため息が漏れる。「ティショットがすごく曲がっているので、流れを作れない。それが全部に影響している感じです。ちょっとつかんだ感じがしても、全体の流れが合わない」。飛距離アップを目指して1Wのスイッチも繰り返した時期も経験。シーズンが終わりに近づくにつれ、危機感で重圧が募りそうだが、「それも感じないくらいひどい。ちょっとずつ自分を信じて、1Wを戻したりしてやっているけれど、まだまだ“ハマらない”感じです」と苦しい時間が続く。

Kochi黒潮カントリークラブはかつて所属コースだった。隅々まで知り尽くしてはいるが、開幕2日前(火)の練習ラウンドも欠かさなかった。「細かいところの感覚を知りたくて」と調整に余念がない。「いいイメージだけ持ってやりたいなと思います。まだ分からないし。ワンチャンスを狙って頑張ります」。現在の65位(市原弘大)とは約396万円差。今大会は単独13位(賞金404万円)以内に入ることが最低条件。潮目が変わるのを期待する地元の声は大きい。(高知県芸西村/桂川洋一)

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