石川遼、マスターズ出場決定に「ありがたく、うれしい」
遼、伸ばせず42位タイ「今まで以上に予選を突破したくなった」
国内男子ツアー第2戦「つるやオープン」最終日を迎えた石川遼。インスタートの第1組というスタートにもかかわらず、石川がスタートする8時10分には既にティグラウンドに大勢のギャラリーが詰め掛け、人気の高さを伺わせた。
スタートホールの10番でバーディを奪った石川は、その勢いで11番パー3に向かうが、ティショットをグリーン右に外してしまう。「朝から良いスイングが出来ていなかった」という石川は、このホールはなんとかパーで切り抜けたものの、続く12番でもティショットを引っ掛けて左のラフに入れてしまう。
<< 下に続く >>
グリーンと球との間には、林がせり出していたが、「9Iで高い球を打とう」とした石川は、トップして林に打ち込みOBとしてしまう。打ち直しは再び9Iで花道まで運んだが、奥3mから2パットして、結局トリプルボギー。「ティショットで2回続けて悪いスイングをしてしまったので、そのお仕置きだと思いました」と、振り返った。
父・勝美氏は、「ティショットを刻む手もあったのでは」と言うが、石川は「頭の中にはあったけど、練習ラウンドで刻んだこともないし、今の僕には必要ない。あのフェアウェイの幅にドライバーを打つ技術がないと、他のクラブでもフェアウェイに置けない」と、きっぱりと言い切った。
その後も、ミスを引きずることなく理想のスイングに集中する石川。「スタート後の2ホールで悪いスイングが出ると、ずるずる行ってしまうのが自分だけど、6ホールで止められた」と、後半は立ち直りパープレイを続けた。結局この日は2バーディ1ボギー1トリプルボギーの「73」で回って通算3オーバー。42位タイで2戦目を終えた。
大会期間中は、初日・2日目はタイトリスト、3日目はスリクソン、最終日はブリヂストンと各社のボールを実戦投入し、「本気でプレーしている時に試すのはすごく良い」と、今後に向けての収穫もあった。「毎試合、予選を突破したいという僕の考えが間違っていないと思いました。この試合で、今まで以上に予選を突破したい気持ちが強くなりました」という石川。次週の「中日クラウンズ」にも参戦予定で、まだまだ石川フィーバーは続きそうだ。