石川遼、マスターズ出場決定に「ありがたく、うれしい」
石川遼、バーディ量産で今季ベストの3位フィニッシュ
「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」の最終日。首位と7打差で3日目を終えても、「まだ分かりませんよね」と話していた石川遼は、その言葉を実現させるような猛チャージを見せた。1番ティショットを大きく右に曲げてブッシュに打ち込み早々にピンチを迎えたが、120ヤードの2打目をピンそば15センチに寄せるスーパーショット。バーディ発進とすると、続く2番もバーディ。さらに5番、8番、10番とバーディを量産し、一気にリーダーズボードを駆け上がって行く。
そして、首位と2打差に迫って迎えた最終18番パー5。ティショットをフェアウェイに運んだ石川は、ピンまで残り265ヤードのセカンド地点で迷わず3番ウッドを手にする。「13番パー5でも同じような場面があったのですが、その時は刻みました。でも、(18番では)2打差だと分かっていましたし、何が何でもイーグルを獲る気持ちしかなかったです。」と、放たれた2打目はアゲンストの風にも負けず、ピン手前4メートルにナイスオン! 「鳥肌が立つほど、本当に嬉しかった」と、助走をつけてジャンプしながらの、大きなガッツポーズを見せた。
<< 下に続く >>
イーグルは惜しくも逃したもののバーディでフィニッシュし、最終的には今季最高位となる3位タイで終えた。「初日からドライバーの調子が良くて、最後まで続いてくれたことでスコアを伸ばせ続けられました。初めて安定した内容で4日間を戦い抜けましたし、最終日に一番いいスコアで回れたことは大きな自信になりました」と、充実した表情で振り返った。
「今日は(7打差から)ここまで上がれたので、次からは同じような位置からでも諦めてはいけない、という気持ちになれると思います」と、メンタル面でも成長を遂げた石川。来週は、同じ北海道が舞台の「サン・クロレラクラシック」に出場する。「大好き」という北海道の地で、再び石川が躍動する姿が見られそうだ。