石川遼、マスターズ出場決定に「ありがたく、うれしい」
日本オープン前日/谷原、矢野などドライバー封印続出!
16日(木)から福岡県の古賀ゴルフ・クラブで開幕する「日本オープン」だが、コース攻略のためドライバーをキャディバッグから抜く決断をした選手が数名いる。グリーンが小さく形状も複雑なため、ラフからグリーンを狙った場合、ボールを止めることが難しいと判断。現在賞金ランキング首位の谷原秀人、さらに2位の矢野東は、使用を控えるどころか、キャディバッグに入れずラウンドすると公言した。
「ラフからだと残り50ヤードでもグリーンをこぼれる可能性がある。たとえ、180ヤード残ろうとフェアウェイからなら、そのほうがグリーンで止める確率は高くなります」。8月の「バナH杯KBCオーガスタ」以来6連戦中で、どの試合も優勝争いに絡んでいる矢野は、ショットの調子の良さもあり、ドライバーを抜いて7番ウッドを使用する。
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1997年に今回と同じ古賀ゴルフ・クラブで開催された「日本オープン」には大学生のアマチュアとして出場。そのときの矢野は「全ホールドライバーでした。あのころはドライバーを使わないなんて考える余裕はなかったですね」。それから11年のキャリアがこのクラブ選択につながっているようだ。
大会連覇を狙う谷口徹もドライバーを使用するのは、多くても7回だという。対象的なのが、石川遼だ。ドライバーの精度を追い求める石川は、このコースでも「全部ドライバーで行きます」とコメント。「ドライバーでグリーンの近くまで運び、ラフからでもグリーンを狙っていきます」。石川の戦略は無謀とも思えるが、フェアウェイさえ捕らえ続けることができれば、多いにバーディチャンスが広がりスコアを伸ばすことができる。谷口が言う「クラブは何でも関係はない。要は結果ですから・・・」。どちらの選択肢がよかったのか、結果は初日のラウンドから表れそうだ。