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一週間で“2勝目”もある? 小西貴紀が5打差で決勝へ

◇国内男子◇マイナビABC選手権 2日目(1日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7200yd(パー72)

予選会を突破して本戦に進んだ27歳の小西貴紀が「70」でプレーし、通算5アンダーの19位で決勝ラウンド進出を決めた。今季はツアー出場権を持たず、これまで2試合に出場し、賞金ランキングは111位。同65位までの来季シードに向けて、「トップ10には入りたい」と上位フィニッシュを狙う。

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同会場で10月28日(月)に行われた予選会を4位タイで通過すると、小西は車を走らせて奈良県に向かった。「火曜日は雨だったし、水曜日はプロアマだったから」と練習ラウンドを回避し、翌29日(火)から2日間の日程で開催された地区大会「近畿オープン」に出場。2位に4打差をつける通算9アンダーで優勝を飾り、「今までで最高の賞金額」という200万円をゲットして再び兵庫県へ。慌ただしい中で31日(木)の初日ラウンドをスタートした。

9歳からクラブを握り、18歳で太平洋成田コース(千葉県成田市)の研修生になってプロを目指した。プロテストには2012年に3回目の挑戦で合格。翌13年の「日本プロ」でデビューして以降はレギュラーツアーに定着できないシーズンが続く。

現在は兵庫県のジャパンビレッジGCに所属。コーチは付けずに「ほぼ独学で」スイングを作り、今季は予選会から本戦に進んだ10月末「日本オープン」でツアー自己最高の22位タイを記録した。

優勝スコアが通算1オーバーだった「日本オープン」で結果を残し、「だいたいのコースが易しく感じるようになった」と大きな経験値を得た。持ち味のショットも上り調子だ。この日の前半13番では、残り138ydから9Iでカップに沈めてイーグルを奪取。「ショットがそんなにブレていないし、はまればビッグスコアも出ると思う」と、日を追うごとに自身への期待も高まりつつある。

首位に5打差で迎える決勝ラウンド。2日前の「近畿オープン」に続き、一週間で2勝目をもぎ取る可能性はある。「勝てれば一番いいですけどね」とニコリと笑い、週末に目を向けた。(兵庫県加東市/塚田達也)

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