マイナビABCチャンピオンシップ 2日目 スコア
2019年 マイナビABCチャンピオンシップ
期間:10/31〜11/03 場所:ABCゴルフ倶楽部(兵庫)
首里城焼失に「何ができるのか」 嘉数光倫は傷心のラウンド
◇国内男子◇マイナビABC選手権 2日目(1日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7200yd(パー72)
大会初日の10月31日(木)に起床した直後、キャディからの連絡で沖縄県那覇市にある首里城の火災を知った。「メチャクチャ、ビビりました」。同県名護市出身の嘉数光倫は急いでホテルのテレビでニュースを確認し、「沖縄のシンボルが、まさかそんなことになるなんて…」と傷心のままコースに向かったという。
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世界遺産にも登録されている首里城の焼失は、29歳の心に大きなダメージを与えた。「地元の人にしか分からない部分がある。沖縄は小さな島国ですし、県民はチームみたいなつながりも強いと思う」。コースに到着すると、同郷プロの比嘉一貴や正岡竜二と首里城の話題で持ち切りになった。通算5アンダーの19位で2日目のラウンドを終えたあとも、「ポッカリ穴が開いた感じで寂しい」と受けたショックが癒えることはない。
「県出身のゴルファーとして何ができるのか。今週は、ふとしたときに考えてしまう」と視線を落とした。「寄付になるのか分からないけれど、ちょっとでも力になれれば。僕たちが発信することで、“みんなで再建していこう”という雰囲気や流れが作れたらいい」と続けた。
奇しくも、次週の男子ツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」は沖縄県が舞台となる。沖縄県国頭郡東村出身で欧州ツアーを主戦場にしている宮里優作も帰国参戦。「優作さんも出るし、女子にも(沖縄県出身のゴルファーが)たくさんいる。みんなで(活動を)したほうが、大きな流れを作れる」と話し、再び思いを巡らせた。(兵庫県加東市/塚田達也)