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石川遼、「気持ちの面でのプレースタイルが見つかった」

大会3日目を迎えた「マイナビABCチャンピオンシップ」。石川遼は、4戦連続で予選通過を果たし、決勝ラウンドは7位の好位置からスタートした。

1番、2番とナイスパーで立ち上がった石川。5番で2mにつけてバーディを先行させ、前半は一つスコアを伸ばして折り返す。後半は10番でバーディを奪ったが、12番、14番とミスショットが出てボギーとしてしまう。「イライラして、スイングに思い切りが無くなって来ていた」という石川を救ったのは、15番グリーン脇にあったリーダーズボードだった。

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「ボードを見たら、パープレイなのに順位が上がっていて、やっぱり難しいのかなと思いました。(自分は)良い方なのかなと切り替えられました」という石川は、直後に6mのバーディパットを沈め、この日一番大きなガッツポーズで喜びを表した。「15番は3パットの危険性があって、あのバーディパットも入れてやるっていう気持ちが強くて、強めに打ってしまったけど入ってくれた。あの1打は大きいです」と、このパットを立ち直りのきっかけとした。

最終18番パー5でも、2オンに成功してバーディとした石川は、3日間続けて4バーディ2ボギーの「70」でラウンド。通算6アンダーとし、首位と3打差の単独3位、最終日は最終組で優勝を争うこととなった。

「今日くらいのイライラなら、自分で元に戻せそうです」と、気持ちのコントロールにも自信を持ち始めた石川だが、その成長は予選ラウンドを一緒に回った深堀圭一郎のプレースタイルに大きく影響されていた。

「深堀さんを見て、なんであんなにかっこ良くプレー出来るんだろうって。何もものに当たらないし、ゴルファーのお手本に見えました。怒ってクラブを叩きつけている自分が、かっこ悪く思えました」と、常に平静さを保つ大切さを感じ取った。「開幕戦の頃は、ぱっと集中してもすぐ途切れたり、気持ちの起伏があったから、終わったら疲れていた。今の方が落ち着いて戦えています」と、気持ちを平坦にすることで、長時間安定した精神状態で戦うことが可能になった。「気持ちの面でのプレースタイルが見つかって来ましたね」と、新たな境地に達しつつある石川。明日の最終日最終組での戦いっぷりが、ますます楽しみになってきた。

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