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「石川遼効果は多大」不景気に負けない09年国内男子ツアー

11日、来季の国内男子ツアーの日程が発表された。世界経済を取り巻く不景気の波は、日本にも確実に影を落としているものの、国内男子ツアーは08年と同じ25試合をキープ。新規に「関西オープン」がツアー競技に参入し、石川遼がツアー初優勝を飾った「マンシングウェアオープンKSBカップ」が、ツアースケジュールから消えた。

とはいえ、日本ゴルフツアー機構の小泉直会長は、「なんらかの形で入ってくると思う」と、KSBカップが、スポンサーから撤退したデサントとは別のパートナーと共にツアースケジュールに入ることを示唆。「大風呂敷で大丈夫と言いたいところだけど、世の中こういう状況なので」と、契約に至っていない現時点での明言は避けた。

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昨年より賞金が増えた大会は、「東建ホームメイトカップ(1億1千万円→1億3千万円)」、「パインバレー北京オープン(100万ドル→120万ドル)」、「三菱ダイヤモンドカップ(1億1千万円→1億5千万円)」、「バナH杯KBCオーガスタ(1億円→1億1千万円)」、「カシオワールドオープン(1億4千万円→2億円)」の5試合。賞金総額では、昨年の36億2千万円を上回る37億1千万円となった。

新規にツアー競技に参入した「関西オープン」の賞金総額は、規定ぎりぎりの5000万円。とはいえ、ディフェンディングチャンピオンの石川遼が出場を確約している他、大会自体が1926年に初めて開催された日本最古のゴルフトーナメントで、さらに賞金は主催する関西ゴルフ連盟に所属する235のゴルフ場で捻出するなど地域色も豊か。話題の多い大会となりそうだ。

下部ツアーにあたるチャレンジツアーは、今年より1試合増で、4月10日の「Novil Cup」から10月25日の「PRGR CUP FINAL」まで、全11試合が開催される。

世界的な不景気の折り、現時点で昨年同様の試合数と昨年以上の賞金額を確保したJGTOの小泉会長は、「やはり、石川遼効果は多大な面がある。日本のゴルフ界の救世主。感謝の念を持っていることが素晴らしい」と、個人の名を上げて異例の賞賛。「早く、石川遼のような選手をどんどん作り上げていきたい」と、さらなるゴルフツアーの発展に貪欲さを見せた。

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